セラフィックブルーはじめました~

たのしい。ちょっと台詞が漢字多くてつらい。

 

というわけで天外Ⅱのレビュー、やっと書いたよ。

PS3ゲームアーカイブスにてプレー…したのはZIRIAの直後。そこからレビューを起こそうと思っても既に約二年経過している。

細かいこと絶対忘れてるよね!というわけでZIRIAからやり直してみてのレビューです。

ほんとうはPCE版をやりたかったのだけど、ハードがないので泣く泣く断念。ちなみにソフトは持ってます。傘岩仙人の地図がついてて涙でた。かわいい…。

天外魔境2 卍MARU 【PCエンジン】

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 というわけで、本題に入る。

天外Ⅰのときにびっくりしたことは2つ。

・80年代後半にもかかわらず入っている「声」の演出とそのクオリティ

・グラフィックがきれい

 

だが、それをいともたやすく超えるボリュームとクオリティが天外2の中にはあった。 

・声は増え、さらに濃厚なキャラクターを迎えてパワーアップ!(とくに敵側の物語に力が入ってる、これは天外Ⅱならではの、強みだと、思う!)

・Ⅰを上回る世界の規模!(正直覚えきれない)

・それでいて、ロード異様な速さ!(じつはこれが一番ビックリした。ほんとうに速い。)

・グラフィックがさらに向上!(アニメーションもさることながら、キャラアイコンが圧倒的に進化している。色合いや細部の表現が見事だ。何よりも大アイコンの気配りに脱帽。なんと仲間によって歩幅が違っている!)

・ステータスにちゃんと意味が!(Ⅰの死にステであった守はちゃんと数値が反映されるようになったし、ZIRIAにおいて説明のなかった「速」の大切さを説いてくれる人がなんと親切なことか、序盤に配置されている。)

・やりこみ可能な工夫!(苦行になることうけあいだけど、ある制限プレイをやりとげた方がいて、それを読んでいたらちゃんとそういうことができるような計らいが。)

・音楽の安定感(久石譲サウンドがRPGになじむということがよくわかる。ハドソン特有のエンカウント率の高さを考慮したのか、フィールド音楽はエンカウント後、最初からリセットされるのではなくエンカウント前で途切れた部分から再開する。これにはびっくりした。)

 

というように、すべてがパワーアップしている。ひとつひとつ語ろうとするとあまりにも冗長になってしまうので、一番気に入ったシナリオ面に関して、ネタバレのない範囲で書いて終わる。

天外魔境Ⅱは王道のルートを歩みつつ、要所要所で驚くような展開が待ち受けている。桝田さんならではのえぐいシナリオ、下世話だったりいやにリアリストなもぶの台詞も印象に残る。それを語るのに欠かせないのが個性豊かすぎるキャラクター達だ。

じつは天外魔境Ⅱ、キャラクターの魅力がおそろしいほど詰め込まれていて、これを語らずして天外Ⅱを語ると言ってはおこがましいのだ。

ここまで言うのは理由がある。色濃く描写されているのが仲間と敵キャラの両方だからである。 

天外魔境Ⅱは1992年発売なのだが、なんと同年にFF5とドラクエ5が発売されている。

当時のゲーム好きな少年少女、おにーさんやおねーさんの多くはきっとFFDQに流れていったと思われる。理由はふたつ、当時メジャーなハードは間違いなくSFCだったこと(ふたつはSFC、天外魔境はPCEです)、もうひとつはFFDQシリーズの完成度の高さにおいて、既に信頼があったことだ。1~4の発売本数などを見てわかるように、当時のFFDQ旋風はすさまじいものだった。

*参考:FFDQシリーズの売上本数:http://www9.plala.or.jp/riversite/classic/dqvsff1.html

ここまで勢いのあるシリーズが5でいきなりつまらなくなることを予想するユーザーは、時代の勢いもありほとんどいなかったと推測される。また、FF5はFFシリーズの中でファンの多い印象を受ける。DQに関しては4と5しかやっていないのでわかりかねる、今でもリメークが出るくらいなので、結構人気なのだろう。

そんなFFDQ5だが、プレイキャラクターは一周しかしていなくても印象に残る。パパスの最期はそのむごさから、プレイヤーの「絶対こいつは倒す!!」という心情を燃え上がらせる、それでいて宿敵との初戦は敗北ルートしか用意されておらず、最初にして大きすぎる屈辱を味わう。またビアンカと結婚しなかった際の彼女のその後は胸をえぐる後味の悪さがあった。ファリスとシルドラのエピソードは種族を越えて、こちらに訴えかけるものがある。そしてリヴァイアサンに転生して戻ってくるエピソード(これはGBAだけかもしれない)にたまらず涙した方も多いのではないか?上記は一例で、結構いいエピソードがワンサカある。

では、敵キャラの描写はどうだろうか。FF7以降のように、複雑な目論見や思考から世界を闇で包もうとはしない。彼らはただ力によって世界征服をする。そのために戦い、散っていく。部下たちもその手助けをする。敵の心情に関してはこれだけです。記憶がそこそこ曖昧なので敵のストーリーを覚えていない可能性もあるが、もし色濃いエピソードがあればご教授願う。

FFDQ5でなくとも、当時敵サイドの物語を多く描いているRPGは多くなかった。敵幹部のえぐさが際立つ新桃太郎伝説は1993年、ラスボスの経歴に涙を禁じ得ないライブアライブも1994年で、その後なのだ。

 

さて、一方で天外魔境Ⅱは明らかに敵の書き込みに対する気合いが違っている。ラスボスは典型的ボスキャラ(に見える)だが、それまでの敵のストーリーの書き込みが当時期待されているクオリティを遥かに凌駕している。もちろん全員に事細かなストーリーが書き込まれているわけではないが、ボスキャラの半分はこちらの記憶に焼き付くような濃いエピソードを次から次へと持ってくるのだ。

それに負けず劣らず濃いキャラクターがいる。仲間のひとり、カブキ団十郎でである。他の三人もしっかりエピソードはあるのだが、インパクトがありすぎて大体こいつに思い出を持って行かれてしまう。そのおかげでカブキは人気を博し、彼が主役の作品が作られてしまったほどである。リトバスでいうところのくどわふたーである。

ちなみに制作ノートにおいて天外魔境キャラゲーだと桝田さんは書いている。まさにそのとおりで、キャラクターに関しては当時の作品群を見るに、文句がつけられない。

このあたりは詳しく語るとネタバレになるので動画をみるか、実際に遊んで楽しんでいただきたい。

 

シナリオ面において、ラストの展開が個人的にもやもやした……が、天外魔境2はこれだから天外魔境Ⅱなのだ!という解釈で

評価は★★★★★。RRPGの優等生としてFFDQ5と共に強く推奨したい一本。

 

ちなみに1992年は他にも星のカービィ初代やスーパーマリオUSA、ロマンシング サ・ガといった名作や、カエルの為に鐘は鳴るサンドラの大冒険摩訶摩訶などの「知る人ぞ知る」名(迷?)作が爆誕した恐ろしい一年である。この頃にゲームを楽しめる年齢になっておきたかったという、いかんともしがたいはがゆさがある。