友人からすすめられたSF短編集『紙の動物園』(ケン・リュウ)を図書館で借りて読んでいる。機械化によって無限の命を手にいれた人間の話や、他の惑星に逃げていくひとびとをよそに、わけあって地球に残り続けようとるす親子の話など、わたしにとって興味深いトピックが多く、たいへん引き込まれている。またSF文学の教養がほぼないくせにSFを書いていることを深く反省し、もっとSF世界を旅してみたいと他の作者のことも調べ始めるしまつだ。

そこでこのように思う。自分を心の底からわくわくさせてくれるものを、みすみす図書館で借りては返しをくりかえしてよいのだろうか。買った方が作者の懐にも入る。これは愛をそそぐものに、投資するかしないかの話だ。

本は読んでいる瞬間しか使わないうえに紙の場合は場所をとるので、図書館に置いていない専門書や学術書、そして再購入がほぼ不可能な同人誌以外は、持たないようにしている。わたしの家に本棚はなく、クローゼットの一角を本置き場にしているので(本棚を買えば、それこそどんどん買ってしまうのがわかっているからだ)どんどん心惹かれる本を買ってしまえばスペースがまにあわない。電子書籍で発売していればそれで解決するが、そうでない場合はどうするのがいいのか……と思いながら『紙の動物園』をKindleを検索すると、しっかり電子で販売していたので、今回は購入して片がつきそうである。

しかし、紙ゆえの強みもある。このさき言論統制が起きたとして、電子書籍は一瞬で市場から姿を消すだろうし、図書館からも借りられなくなってしまう可能性が高い。そういったとき、自分の手元に紙の本があれば、自宅に統制班のひとびとがやって来ないかぎり、読むことができる。起きるかどうかわからないことを想定してものを買うのもおかしな話だが、今の世の中の流れをみていると、災害時の備えのように知識の備えもしておいたほうがよいような気がしてきてしまうのだ。

話はだいぶ逸れたが、図書館と購入を併用しているひとの「買う」ポイントを知りたくてたまらない。ちょくせつお会いしたときでもリプライでも、いつでも教えてください。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。なのでほんとうは、闇金ウシジマくんも全巻紙でほしいです。56冊+ファンブック。ううむ。