◆闇金ウシジマくん478話(ウシジマくん64)

前回分はこちら。二週間待ちわびたぞ丑嶋ァ!
ということで10月も幸先よく(?)スタート。さらに物語は展開していく。
まずは、巳池の自白音声を冷めた目で聞く滑皮と鳶田。「油紙に火がついたみてーに」喋る様子は読者にもよく伝わってくる。しかも最終的に殺されるということをおそらくわかっているであろうに、自分かわいさにじゃんじゃか吐いてしまっている。目を引くのは兄貴分である豹堂の名前を出していることだ。これは丑嶋や、滑皮の部下たちとは器が違っているということの証左でもある。丑嶋は柄崎が拷問されても絶対に口を割らないと信頼している。しかし巳池は、豹堂の地位を揺るぎないものにするにはあまりにも器が小さい。この点からも、豹堂が猪背の天下を取るのが険しいことがうかがえる。まぁ滑皮と比べると足場の不安定さがにじみ出ていて最初から不利だったけど……。
殺害された巳池は、灰になってバケツに詰められる。ここではじめて、滑皮陣営が死体を灰に変えているというのが直接やりとりされる。ヤクザくん編序盤では灰を海に流していたが、巳池に関してはそうしないようだ。巳池は豹堂の舎弟をする一方で現場作業員の親方もしており、人数がいないときは自分の舎弟に作業をさせて、ろくな日当も出さずに金銭をせしめていたという。自分の舎弟が出入りしている現場に灰を撒き、ドロ水と一緒に下水道に流される魂胆らしい。これが「巳池らしい最期だ」と滑皮は言う。部屋住み時代から蓄積した思いもあってか、このような仕打ちをしたことは想像に難くない。
所変わって滑皮の自室に。戌亥と滑皮が話をしている。戌亥は、梶尾の自白音声がアプリで編集されていた可能性を示唆している。この時点で戌亥は、梶尾殺害の真実を滑皮が握っていることを知らない。滑皮は可能性の話をしても仕方がないし、事の真相はわかっているから必要ないという。それを聞いた戌亥は驚く。間髪入れずに、滑皮は戌亥に、他に何か自分に伝えることはあるかと問う。ややうろたえた様子だろうか、戌亥は否定する。滑皮は少し間を置いて「そうか。」と一言。戌亥が豹堂陣営にも情報を流していたことを悟ったような感じだ。まぁ巳池くらいの器なら、情報源に戌亥がいたということを喋ってしまっても何らふしぎではない。それを察したのか、頭の痛そうな表情で町を歩く戌亥。母と妹を人質に取られていては仕方ない部分もあろうが、豹堂陣営の肩を持つのは失敗だったかもしれない。なんだかんだで、戌亥もそこまで余裕のある立場ではないのだ。にしても、ここは丑嶋と別れた三叉路だろうか?
さらに場面は移り、鳶田がケバブを買いに行く。滑皮に「行ってまいります。」というくらいだから、ただケバブを買いに出るわけではなかろう。ケバブと引き換えに、鳶田は周りに気を遣いながら封筒を渡し「頼んだぞ」と店員に言う。店員は黙って頷き、両手で封筒を受けとる。にしてもケバブ屋の店員というと中東系の人物を想像するが、絵柄のせいかあまりそういうふうに見えない……。むしろ東南アジア系の人に見える。
道端に二人組が大写しに描かれている。こちらも中東感はなし。禿げ上がった男と、ショートカットの男だ。店員は禿げ上がった男に封筒を渡し、別れる。封筒の中身は丑嶋の写真と依頼金、そして携帯電話が入っている。よくみると「vodafone」のような文字が入っており、今どき感が否めないが……足がつきづらいように輸入品を使っているのか、それともs○ftbankさんを意識しているのか……謎である。ホテルの一室で禿げ上がった男が写真を凝視し、もうひとりは壁際に耳を当て、様子を伺っている。となると、彼らのいるのは丑嶋の隣室だろう。滑皮は前回号で丑嶋の部屋を探り当てていたので、都合よく部屋が空いていたということだ。靴を履いたままベッドの上で胡座をかき、拳銃と向き合う丑嶋の大ゴマで今回は終わる。

戌亥の立場が危うくなってきたが、利用価値があると判断されれば滑皮に消されるのを遅らせることができよう。一方丑嶋のほうは動きがなかったので、丑嶋がどのような選択肢で悩んでいるかはまだわからない。二人組は丑嶋が豹堂を消したあと、丑嶋が誰かに真実を話してしまう前に殺害するため雇われたのだろうか?金額からして、ただの偵察というわけではなかろう。滑皮は丑嶋の金を既に奪っており、丑嶋に用事があるとしたら自分から動きにくいこと、すなわち豹堂の抹殺くらいのものだと思われる。戌亥の忠告どおり「すべてを搾り取られたら殺される」状況にあり、ますます「奪うか奪われるなら、俺は奪う方を選ぶ」という初期丑嶋のことばが重たくのしかかってくる。梶尾殺害の真相音声は鳩山に送るのだろうかしら。豹堂は呼び出されたり、詰められたりするのだろうか。
進んでいるようで進んでいないようでなんともいえない。そして次回は10/15、殺られんじゃねえぞ丑嶋ァ!!!

コメント

  1. […] 前回分はこちら。 滑皮に豹堂の殺害を命じられ、丑嶋が内部抗争に巻き込まれてしまったところまでが前回までの大きな流れでした。謎の東南アジア人暗殺者も登場するし、いろいろと […]

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