先週のしごと(週4→週5)を増やしたいきもちはどこへやら、今週は土日の休みをどうにかうまく使えないかと画策していた。毎週思うことが変わってなんだか忙しい。実は調子がよくないのか、これが通常運転なのか、自分でもよくわからない。なんにせよ、アトリエに行く日をつぶして仕事をするのは愚行だという結論に至った。だからアトリエのない土日を……という理屈だ。

さて、何を思ったのか21時に睡眠薬を飲んだので22時に就寝、4時に起床と、たいへん理想的なリズムで朝を迎える。結局7時までポケモンの対戦動画を見ていたのだが……。昼過ぎにアトリエに行って、描く。言葉のコラージュの習作はとりあえず完成し、新作に取り掛かる。新作は先日書いた、指紋の廃墟をもとに鉛筆を走らせた。

牢獄の中で甘いことばを食べる人を描きたい。うしろの柱が、指紋の廃墟だ。

合評のあと、作品の続きを描いていたら手が黄色くなっていることに気づいた。鉛筆で描いていたのに、なぜ……。ある人が「服がすごいことになっているよ」と言った。後ろを見てみると、上着、ニット、ジーンズの裾が真っ黄色になっているではないか!制作中、後ろに置いてあった油絵の具が付着したのだ、おそらく。「早く落とせば大丈夫だ」と自分のウェスを分けてくれる人がいて、テレピンオイルを分けてくれる人がいて、「石鹸がよく落ちる」と教えてくれた人がいて、せまいシンクでジャケットを洗っている姿を見て心配してくれる人がいて……とにかくさいごの1時間は怒涛だった。みなさんの尽力のおかげで、だいぶ原状復帰することができた。自分のことのように「よかったねぇ。」と言ってくれるみなさんのあたたかさが、だいすきだ。

ドライヤーでジャケットに風を通したものの、乾ききることはなかった。ポリエステルといえど、さすがに20分では乾かないらしい。上着からはさりげなく、テレピンオイルの匂いが漂う。帰りのバスはだいじょうぶだろうか。匂いが充満しないだろうか。

あぶらくさいにもかかわらず、彼女が隣に座ってくれて、話しながら帰った。いろいろなことを聞いた。さいごに、したためた文章をもらって別れた。彼女の姿が目に見えるように想像できる文章だった。こういう文章を書けるようになりたいと思った。

そのあと職場に用事があったのでついでに作品を見てもらった。思いのほか反応がもらえてうれしいきもちになった。あまり飾れるような明るさはないけれども、認めてもらえることそれ自体でもうじゅうぶんだった。

読んでくださり、ありがとうございます。実は歯医者の予約をしていたのですが、油絵具が記憶をぜんぶ溶かしていきました。また、すっぽかしてしまった……。