◆アトリエ記『慾望(版画)』②

 3ヶ月ぶりに記録する。書き残さないと忘れてしまう。釘を打つように記憶を留める。その必要がここにはある。
 許可をくださった人からはもっと話を聞いて、作品について紹介するということもやってみたい。これは当ブログで、というより、もう少しきちんとした体裁で書いてもいいのかな、と思う。
 八王子の、平川病院なる精神科病院の片隅に<造形教室>がある。精神科に通院・入院しているひとが各々の造形活動をするためにここに来ている。
 わたしは2017年の年末からここでボランティアとして活動している。しかし、過ごしているうちに自分も作りたくなってしまい、去年の末からは制作をしている。
 いまは、版画をつくっている。元絵はマッキーで描いたペン画『慾望』だ。マッキーは質感が平坦になるので、版画では彫り方をくふうして立体感をだしたい。ちょうどこの日は特殊作家のおねえさんがいらしていて、作品をみせていただいたときに感じるものがあり、彫りへのインスピレーションがあった。ありがとうございます。

 もうひとつ、水杉の絵の下書きをした。「薬が効く」という経験を、前向きに、ポップに表現していく。

 だが、アトリエでふたつを並行するには時間が足らない。アトリエは週にいっぺんしか行けないので、家で制作時間をとることにした。趣味が読書・物書き・ゲームくらいのもので、ゲームもゲームセンターでやることがほとんどなので、家にいる時間をもてあましているのだ。起きている時間がつくることでいっぱいになるのはうれしいし、なにより楽しい。どこにいてもそうなのだが、どうも既存の世界に居心地のよさを感じられずにいる。いつもなにか、新しいありかたを模索している。「それ自体が造形だね」と、帰りがけに仲間が言った。もしかするとわたしの人生ぜんたいが、なにかを造形しつづけるべくして存在しているのかもしれない。

 読んでくださり、ありがとうございます。過去記事も手を入れてちょっとずつ再公開していくつもりですので、よかったらみてみてください。

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