連休が終わった。この連休最大の目玉は、前回の外来で出たベルソムラを試すことだった。今の薬(ルネスタ)はどういうわけか知らないが朝起きたときに口が苦くなり、効果にもんくはないものの、別のものに置き換えられるのであればそうしたいと思っていたのだ。

いざ、ベルソムラを飲む。飲んですぐは何も変わらない。30分くらい経過してからだろうか、からだがうごかなくなってきた。しかし、脳はげんきである。もりもりと活動している。ベルソムラよ、自然なリズムでわたしを眠りに導くのではなかったのか。頭とからだがばらばらになっていく心地がする。まんがなどでしびれ薬を与えられ、意識が判然としているにもかかわらず、動けなくなるシーンがある。「からだが動かない。クソッ!」という感じの、シーンである。そのときとまったく同じことが、わたしのからだに起こったのだ。

ついでに言うとその日見た夢もおかしなもので、ベルソムラの副作用には「夢をみる」こともあるそうだ。まぁ、いつも見ている夢がへんなものばかりなので、こちらは気にならなかった。

本題は起きてからのことだ。からだがだるい。頭もだるい。昼近くまで眠ってしまう。眠り、起き、からだはげんきになってきた。しかし、今度は頭がぼうっとする。転びそうになるし、寝落ちそうにもなる。夜とは反対に、頭がしびれてしまっている。もう、ちぐはぐである。なかなか新鮮だったが、ベルソムラは合わない。2日目にして確信し、結局ベルソムラは破棄した。苦味は一瞬、痺れは一日、どちらを取るかは、言うまでもない。

さて、睡眠薬には覚醒にかかわるホルモンに作用して自然と眠りをさそうものと脳を強制シャットダウンさせるものがあり、わたしは前者のロゼレム・ベルソムラがとてつもなく合わなかったことになる。おそらく、覚醒を司るホルモンのバランスは、そこまで乱れていないということだ。自分のもつ注意の切り替えの苦手さや、脳がひとつのことに集中してしまいやすい性質から、強制シャットダウン型の薬が合致するのだろう。

しかし、後者の薬たちには耐性や依存性もある。長く飲み続けるのも本望ではない。ゆくゆく減薬を考える身としては、切実な問題だ。今週はちょうど外来なので、睡眠を軸に相談してみようと思っている。

読んでくださり、ありがとうございます。短いようで長い旅でした。ロゼレムとベルソムラを試し飲みした3日間はやむなく犠牲となりましたが、それはそれでいい体験だったのでよいとしましょう。ねてもねても眠いロゼレムはともかく、ベルソムラの、頭とからだが分離する感覚は、おそらく人生ではじめてでしたから、勉強になりました。とても。