リボトリールが追加されて睡眠の質がたいへんよくなった話は何度かした。

飲み始めた翌朝「全身が、なんとすっきりしていることだろうか!」と感動したものである。なにせ、記憶にあるねむりの姿はすべて浅い・へんな夢をみる・かなしばりにあう等々、ろくな思いをしてこなかった。目を閉じて無意識の世界に入り、ただそこにねむりだけがあるという状況が、何年来だかまったくわからなかった。幼少の頃も入眠が不安定で、常になにかに怯えていた気がする。

いよいよ仕事に支障をきたして通院し、投薬を受けて、今までの睡眠が決してよい睡眠ではないことを知る。別に誰が悪いわけでもないけれど、これまでのわたしの睡眠は一体なんだったのだろうという気持ちにさせられた。言ってしまえば、これまでの睡眠は「物理的静止」以上の意味を持たない、ただの虚無である。

おもえば、かぜも自覚がないとかぜではないと思いこんで平然と過ごしてしまう。わたしもねむりにおいて、今までのそれが絶対的なものだと思いこんでいたのだ。投薬を経て比較対象ができたことで、わたしのねむりの基準は盤石なものとなった。「起床時の爽快感があること・日中の眠気がないこと」このふたつが睡眠の良し悪しをきめる。

今後は相対的にじぶんのねむりをモニタリングしていくつもりだ。昔のねむりにもどってしまっては元も子もないのだから。

読んでくださり、ありがとうございます。ここ2日はなぜか中途覚醒していて、さっそく虚無に戻りつつあります。なぜなのか……。