◆合理的消費ノ手法(嗜好品編)

 今回は食品以外のもの、おもに嗜好品である。自分の場合は服飾品、化粧品、雑貨等がそれにあたる。前回の記事と重なる部分もあると思われるが、消費という共通テーマで書いているため、ご容赦願いたい。

 わたしは合理的で取り組みやすいことを大切にしているので、食品編より説得力は薄いかもしれない。なぜならショッピングを趣味とする方は、これから書くことの真逆を行うからである。

 

  • 自分の嗜好を理解する

 嗜好品の場合(特にレディースの服飾系)は、店というよりはフロアをくまなく見ておいたほうがいい。そこで自分に合う、合わないがわかると取り組みやすいし買い物の時間も減らせる。わたしは買い物の時間があまりすきではないので、短縮はかなりうれしい。

 例として自分の場合を挙げよう。服装はラルフローレンを基本にときどきおもしろいコラボTシャツ、靴はコールハーンやリーガル、化粧品はシュウウエムラとETVOS、ときどきTwitterなどで見かけた気になるもの、本は自分の興味関心に沿って、というふうに整理ができる。わたしは店や商品を迷う時間や店員と話す時間がいやなのでここまで絞っているが、ここまでする必要のない人のほうが多数派だと思う。

 なお、この嗜好は年齢や趣味の変化によって適宜変更されていくことがある。去年あれほど履いていたショートパンツを履かなくなったのもそのためである。

 

  • 買うものを決めてから出発する

 これは食品のときにも書いたので基本的なことは割愛する。要はズボンを買う!というときはズボンしか見ない。

 これは経験談なので個人差が著しいことは承知だが、さほど必要のない買いものをしたとき、それを選び取ってお金を払ったときの高揚感と、持ち帰って家に着いたときのそれはかなりの落差がある。宅配ピザの一口目と完食寸前のそれとよく似ている。自分は服や雑貨にこの傾向が多いため、買い物に行くときは店員の方の営業トークにも毅然とした態度を取っている(これがいいことなのかどうかは定かでないが、自己防衛のためと割り切っているし、店員側もわかっていると思う)。

 

  • 買うトリガーを決める

 自分は立川に住んでいるので、だいたいのものは揃ってしまう。つまり欲望のままに買い漁ることは散財、そして破滅を意味する。便利さや快適さを得られるものの、街が大きくなりすぎるのも困りものである。

 破滅を回避するべく買うきっかけを決めてみると、生産的な消費ができるようになった気がする(生産的な消費という言葉の矛盾感がすさまじい)。いくつかここで例をまじえて紹介しよう。

  1.  再び経験する可能性がない、もしくはきわめて低いことがあったとき:両皆伝をはじめて取れたので、前々からTwitterで見て気になっていたゴールドのリップを買った。皆伝の色は金色であるし「はじめて両皆伝をとれた」という経験は二度とやってこないのでトリガーとなりえる。
  2. 壊れたとき:わたしは服や靴、鞄の数を少なめにしているので、シャツやズボンが破損したときには買う必要が出てくる。
  3. ひいきのショッピングセンターのポイントアップ期間:ラルフローレンやコールハーンなど単価があまり安くないもののときに使う。立川であれば、ルミネの10%オフやグランデュオのポイント倍期間などがそれにあたる。

 

 嗜好品がほしいときというのは、同じジャンルのものをすでに持っていることが多い。多くの場合、そのバリエーション増やしたさに「ほしい」と欲望している。

 悩みぬいて買う楽しみはたしかにある。しかし、タンスの奥で腐っていく在庫や活躍の少ない化粧品は結局すぐに手放されてしまう。大量消費社会特有の不幸だとわたしは思う。

 それゆえ自分のコレクションを少数精鋭に切り替え、みなが活躍生活を推し進めているのである。

 ひいきの子らよ、今後とも末永くよろしく。

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