エッセイ

◆仰向けのせみ

今年はやけにせみの死骸を見る。抜け殻ではなくて死骸だ。虫のおもかげを残し、眼球も内臓もそなえたせみである。 あまり大声で言うことではないが、わたしは虫の死骸がすきだ。そもそも虫がすきだというのもあるし、天を仰いで足を折っているあの姿がどうも...
エッセイ

◆未完のことばたち

文章力を向上させたいと思い、毎日800-1000字を書くことに決めた。無事10日目を突破し、続けることの苦しみもない。しかし、やはり自分の文章はすきじゃないなあ、と思う。それは構成の問題かもしれないし、ことばの選び方かもしれないし、ことばを...
エッセイ

◆いとしき子を抱いて

大学の同期と文芸同人をやっている。去る5月の文学フリマで合同誌を出し、ありがたいことに完売したという。 Tumburで、ひとつひとつの作品に対して感想を寄せてくださった方がいらしたので、ここに紹介する。 ブランペイン彗星の足跡 【感想】かも...
エッセイ

◆甘美なる筋肉痛

スクワットを始めて二年半が経つ。一日15回と決して多くはない回数を続けた結果、最大時54kg(実際書いてみてたいへん恐ろしい。なぜここまで増加してしまったのか?)あった体重は48.5~9.5kgの範囲におさまってきた。数値的な理想は素数の4...
エッセイ

◆指折り数えるいとしき日々

世間は夏休みである。例にもれず、わたしもその恩恵をあずかっている。とくに今年は梅雨前線はどこへやら、史上初の六月の梅雨明けを経て、高気圧が手を抜かずにいて暑さが続くものだから、連休への恋慕は例年を上回っていた。それがようやく、である。 思え...
エッセイ

◆「やりたい」の習慣化

きのうに引き続き、「やりたいこと」の話をしたい。 なんとも情けない話だがわたしの場合、やりたいことができないときの原因はたいがいスマホだ。まとめサイトを読んでリンクを飛びまくったりしていると気づいたら時間が経ってしまった……ということがある...
エッセイ

◆「できない」の3類型

福祉の資格取得(精神保健福祉士)の際に訪れた実習先で、今でも深く残っている言葉がある。 「人がなにかをなしえないとき、その理由は大きく分けて3つある。①知らない②できない③やらないだ。それによってアプローチの仕方は変わる。」 シンプルだが示...
エッセイ

◆奔放なる空間 デザインフェスタ

先週土曜、真夏のデザインフェスタに行ってきた。同人系の即売会以外でビックサイトに行くのは初めてだったので、会場を包む雰囲気や商品の幅広さに驚いた。大きく感じたことはふたつある。 ひとつは会場全体が寛容な空気に包まれていたこと、もうひとつは市...
余暇

◆闇金ウシジマくん(ウシジマくん59)

ひさしぶりの闇金ウシジマくん感想記事です。ただ自分がやっていなかったというだけなのに、感慨深いものです。 さて、長らく感想を書かないうちに(読んではおりました)ウシジマくん編も59話目と、だいぶ長丁場になってきています。総話数473です。5...
エッセイ

◆話下手(2/2)

会話はインプットとアウトプットの繰り返しである。それもリアルタイムで行われる、たいへん慌ただしい行為だ。双方ともうまくやっている人が、いわゆる話上手であると考えている。私はどちらもあまり上手にできない。リアルタイムで行われるということが苦手...
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