◆ふつうの月曜日

雨だ。

最近、雨がおおい。自転車通勤なので、余計にきもちが沈む。

休みの雨に部屋の中で聞く雨の音はすきなのに。

今日は、これまで当然のようにやってきたことができない。

そう、「闇金ウシジマくんの時間だコラァ!!!」だ。

闇金ウシジマくんが掲載されるときのツイート。

周囲のネタバレへの配慮と「テメェ、今週も生き延びるぞコラァ!!!」と自分に喝を入れるために。

先週闇金ウシジマくんはおわった。主人公でありカウカウファイナンス社長の丑嶋馨が債務者の家族に刺され、道端に倒れたところで、物語は幕を下ろした。すばらしい結末だったし、あれ以外の結末は闇金ウシジマくんの世界ではありえなかっただろう。

もちろん、丑嶋に生きていてほしいという情がなかったわけではない。しかし、ウシジマ世界に通底しているのはどこまでも「因果応報」だ。作品を語る上で決して外すことができない。

始まりがあれば終わりもある。それも因果だ。

もう、闇金ウシジマくんの続きは出ない。

「もう、ない。」

この事実がずしんと響く。

休み明けの月曜、鬱屈としたきもちを上げてくれたのが、闇金ウシジマくんだった。

たとえ休載していても、次の来週には読むことができるのを励みに、これまで生きてきた。

しかし完結した今、それは失われた。

しいていうならば、5/30の最終巻とファンブック発売が、ほんとうに最後の「闇金ウシジマくん」だ。

5/30までは生きよう。そう思った。

わたしの命の灯火は、かろうじて燃えている。

か弱い風で消えてしまいそうなくらいに、心細い。

だが、闇金ウシジマくんがあれば、生きていける。

ふとカレンダーを見ると、まだ1ヶ月半ほどある。

これからの月曜を、どう生きていこう。

沈んだまま、タイムカードは押したくない。途方に暮れる。

1ヶ月半、あんがい、長いなぁ。

……あぁ、もう時間だ。

降りしきる雨のなか、自転車を漕ぎ始める。

サドルはぬれている。レインコートごしにおしりがぬれた。

そうしていつもと代わり映えしない道を、のろのろと走っていく……。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。あえて昔のmixi日記のポエムのように書いてみました。なつかしさを感じていただければ光栄です。

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