きのう「闇金ウシジマくん」がおわった。15年という長い期間のなか、わたしがリアルタイムで追いかけたのは最後の3年ほどだが、刺激的で、ときにはやきもきさせられて、しかしどの章も、納得のいく締め方だった。

さて、ふつうなら最終回をむかえ、今までの総括的な感想を書くものだが、そうするためには1巻から読み直して、生み落としたことばたちを拾ってまとめあげる必要がある。見かけよりずっと「闇金ウシジマくん」は構造的なつくりをしている。丑嶋馨という男の価値観は、初期からほとんど一貫している。だからこそ終盤の、自殺をこころみようとするシーンが際立つ。さらに、あのときの銃が滑皮から受け取ったものであることを考えると……云々。

というような感じで、感想をさらりと書くのはむずかしいので、ウシジマくんの連載があるときにTwitterでつぶやいていた「闇金ウシジマくんの時間だコラァ!!!」について書くことにする。

7,8年前、コンビニコミックで「闇金ウシジマくん」に出会った瞬間、わたしの憧れはウシジマになった。屈強な肉体、精神的な芯の太さとぶれなさ、そして漫画全体をつつむ因果応報の展開。すべてがかっこよく見えた。わたしもこういう、きちんとした哲学をもったにんげんになりたい。

数年後、スピリッツ本誌を買うようになった。ただ追いかけるだけではだめだと思った。漫然と読まないように気合を入れたい、そして闇金ウシジマくんのネタバレに触れてしまいますという周知をこめて「闇金ウシジマくんの時間だコラァ!!!」は生まれた。

読みたさあまって0時まで起きている日もあれば朝の8時ごろも、中途覚醒した3時ごろに「コラァ!!!」する日もあった。タイミングがめちゃくちゃ、この時点でブレブレである。

それがついに、終わってしまった。月曜の朝、気を引き締めていたものが消える。これからは、自分で自分を奮い立たせて生きていかないといけない。支えを失った空虚感が、うららかな空気のなかにじっと佇んでいる。色づいてきた季節と裏腹に、こころは灰色だ。長い冬がやってくる。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。冬はいちばんすきな季節なので、慣れてきたら「たのしい修行」になりそうですけどネ。真鍋先生、おつかれさまでした。