◆オンゲキのこと

秋の始めのことだったろうか、ともだちにオンゲキを教えてもらい、つきあいで1クレジットだけあそんだ。ゲームじたいはおもしろかったものの、ソーシャルゲームのガチャ世界になじめずにいたわたしは「ガチャはお金がかかりそうだし、がっつりはまることはないだろうな」と思っていた。その後別のともだちがオンゲキにはまっており、もう一度つきあいであそんだ。「イヤホンがないと聞こえないね。」「このゲームはイヤホンがあったほうが絶対にいいよ。」、音楽を聞く習慣のないわたしは、オンゲキのためにイヤホンを買うことはないだろうな、と思った。

そして時は流れ2018年初冬、beatmaniaの新作が稼働する。前作Cannon Ballersでぶじ両皆伝を達成していたわたしはしょうじき、beatmaniaに倦んでいた。もちろん遊べばたのしいけれども、上を目指すときりがない。ライバル登録している友人がめざましく伸びている姿をみて、満足してしまっているのに気づく。もはやこのゲームを、「わたし」が目標をもってやる必要を、感じなくなっていたのだった。そこで目についたのが、稼働してしばらく経っているにも閑古鳥の鳴いている「オンゲキ」だった。友人のことばを思い出し、コインを入れた。コナミの音ゲーが電子マネー化していたので、コインを入れるのがぎゃくに新鮮だった。

その後、別件で遮音性の高いイヤホンを買ったのをきっかけに、イヤホンジャックを備えたオンゲキのおもしろさが加速していくのは火を見るより明らかだった。ふだん音楽を聞く習慣をもたなかったわたしは、イヤホンを挿して音楽を聞くと劇的に周りの音が遮断され、音楽の世界にひたることができるのかとおどろいてしまった。とうぜん、曲がしっかり聞こえれば落ちてくるオブジェのリズムもわかりやすくなる。みるみるうちに上達していった。

そういうわけで12月の後半からはじめたオンゲキが、1ヶ月ほどで最高ランクの虹レートに達した。主に助言を賜ったCAP氏とsitta*氏には頭があがらない。いったん虹レートになったらおしまいにしようと思っていたのだが、もう少し底上げできそうな気がするので気が済むまでやってみようと思う。諸般の事情でながながと楽しむ時間は取れそうにないのだけれど、いけるところまでいってみるつもりだ。

やってみた印象としては、beatmaniaがSPDP問わず皆伝で、左右の手でべつの動きができればオンゲキ虹レートはそこまで苦ではないと思われる。

また、やたらとガチャゲーと揶揄されているものの、思ったほどガチャゲーではなかった。最新の曲をまっさきに解禁したり常駐させたりしたい、となるとどうしてもガチャが必要になってきてしまうが、わたしのように週にいっぺんくらい、てきとうに楽しむのであれば、ゲーム内で入手できるカードでもなんとかなる。メインでオンゲキを楽しむ・極めるひとは、ざんねんながらガチャからは逃れられない……気がする。

しかしながら、ここからが強調したい点で、オンゲキではガチャを引いたとき、紙のカードとして印刷するか否かをえらべる。紙のカードはおおむね(印刷した方がいい場合もあるが、ここでは割愛する)所有欲を満たすかどうかといったところで、ゲームをしたいだけの人は必要ない。さらに、印刷しない場合は「エコボーナス」と称して解禁に必要なアイテムを付与されるので、さほどプレイしない、もしくはプレイする時間がなかなか取れない人で、解禁だけをさっさと済ませたければガチャを引きまくって印刷をしなければ遊ぶ回数が少なくて済む。

「たいして遊ばずして解禁できるなど、音ゲーとしてどうなんだ」という声はあるだろうが、ものは考えようで、お金で時間を買っていると考えると、そこまであこぎな感じはしない。東京から大阪まで行くのに、鈍行を選ぶひとが少ないのと似ている。とはいえ、さすがに通常プレイで東京大阪間ほどの距離や負担はないので、せいぜい東京名古屋間だろうか……。それくらいなら新幹線を選ぶ人もいれば、鈍行やバスに乗る人もいるだろう。そういうイメージである。

そんなわけでゲームとしてはたいへんおもしろいので、オンゲキが空いていたらやってみてもいいかもしれない。

読んでくださり、ありがとうございます。オリジナルキャラクターのストーリーを読まずに飛ばせるのも曲をあそびたいだけの音ゲーマーとしてはうれしいところです。さいごにかんたんな軌跡をのせておきます。参考にどうぞ。

コメント

  1. […] から、なんぴともレートが下がる。わたしは10くらいまで落ちたので、まず前作で達成した虹レート(15.00以上)へ戻すに作業が生じる。ここに壁があった。なにをかくそう、新作になっ […]

  2. […] はうってつけのシステムである。後半は解禁が重くなるので、楽になるのは助かる。前にも書いたけれど、大阪まで新幹線に乗るのと似たような感覚だ。さらにこのシステムのおかげで、 […]

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