突然だが、作家の北方謙三さんのインタビューを見た。失礼ながら、北方さんの本は読んだことがなく、時々見ている「有隣堂しか知らない世界」というYoutubeチャンネルで何名かの作家さんの回があり、そこでの出会いであることを最初におことわりしておく。
そのなかで「傑作を作ろうと思うと作れない。たくさんの駄作の中から、気づくと傑作がうまれている」「傑作を書こうと思った瞬間にひと文字も書けなくなる」というお話をされていた。多くの試行を通して当てる精度があがっていくというのは、スポーツを想像してみるとわかりやすく、最初から上手な球を投げたり、ただしいフォームで速度を出すことは、幾多のトライから生まれる、という感じなのかなと思うし、趣味である音楽ゲームもいっしょである。前に「泥臭くてもしろうとのうちに手を動かしておいたほうがいい」という話を書いたが、これも似たような話なのかな。
書くことについては、あれこれこだわらずやってみることで躊躇がだいぶ減ってきた。思えば、更新時にSNSに連携できなくなったのは「読まれること」を意識する度合いが減り、よかったのかもしれない。それこそ、インタビューの内容は職業作家として、という前提だが、自分は文筆を生業にしているわけでもなく、書くことで誰かの人生を背負っているわけでもないので、もっともっと気楽に書いていいのである。
何事も失敗しながら成長していくのが結局一番早いので、今後もゆるやかに書いていきながら「なんかこれはすきだな」というものが少しでも生み出せるようにしていけるといい。もうちょっと限られた時間の中で集中度を高めて、とにかく書いていこうと思った。
読んでくださり、ありがとうございます。人の書いたものも読みたいなーともフと。
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