おととい書いた空想地図のことをもう少しだけ、書き足したい。ものごころついたころから空想地図づくりをしている「地理人」今和泉隆行さんのことだ。

プロフィールを読むと、空想地図のしごとは年1回ほどだそうだ。「じっさいにない町の地図だし、それもそうか。」と思う。メインのしごとは「都市や地図に関する情報を、多様な人につかみやすい形で提供すべく、情報デザイン、記事執筆、社員研修、テレビ番組やゲームの地理監修・地図制作に携わっている」(公式サイトより引用)という。プロフィール下部にこれまでの営みが路線図のように示されているのだが、発端がすべて空想地図づくりだというのに心をぐっと惹かれた。

幼いころの趣味をずっと続けてきたちからにまず圧倒され、さらにその趣味を、社会と密接につながった営みたちへと昇華できる自己実現力(じこじつげんぢから)の高さに感動してしまった。同時に、今まで自分のやってきたことの短命さと卑小さを思い知らされた。きっと「卑小さ」という強いことばを使うほど自分を卑下する必要はないのだけれど、自分への自信のなさも手伝い、すごいものを見たり聞いたりしたとき、どうしてもこういう言い方をしてしまいがちだ。

興味の集積と社会をじょうずにつなげるとこんなにもかっこいいんだ、と思った。すなおに「こうなりたい」と感じた。わたしは興味のあることやすきなことがきわめて狭いタイプなので、できることややりたいこと、そしてまだまだ足りないことを展望しやすいかもしれない。上で紹介した図のようなものを、今年中に書いてみようと思う。

余談だが、経歴をみると今和泉さんと母校がおんなじで、たいへん驚いてしまった。駅からの通学路を踏みしめていたとき、彼は何を思っていたのだろう。わたしは放課後のチャイムと同時に学校を脱出し、ゲームセンターに行くことで頭がいっぱいだったのしか思い出せない。人がちゃんと花開くかどうかはきっと、こういうところから静かに分岐してるのだろうなぁ……。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。本編中でもルビをふりましたが、ぜひ「じこじつげんぢから」と読んでくださいまし。そのほうがなんだか、パワーがある感じがいたします。