エッセイ

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■贄

とかく、人がいないと叫ばれる。人口が減っているので当然そうなのだが、ここ2,3年はとくに実感させられる。自分の職場も人がいない状況であるが、つごうよく「思ったような」人がくるわけではない。人がいっぱいいた時代は、逆にぽいぽい掃いては捨ててい...
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■追憶、発掘、取捨

秋に少し有給をとって、ほんとうは旅行に行く予定だったのだが、しごとを辞めることも現実的に考えていたのでキャンセルして、できていない用事をこなす日々として組み立てた。なかでも大掃除というか、今の家に引っ越してからきちんと物品の整理をしてこなか...
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■結果的にアンインストール

スマホを買い替えたときに引き継ぎがうまくいかず、最初はいらいらした感じもあったが、逆に、この機をデジタル断捨離行動として、一部引き継がれなかったアプリたちが必要かどうか吟味していった。電子書籍系のアプリは入れず、Youtubeをみていたブラ...
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■お金を遣わない日

前に別の記事でも書いたかもしれないが、お金を一日使わない、つまり買い物をしなくて済んだ日があった。それも、外に出るしごとの日である。しごとを辞める・減らす))にあたって、支出はかくじつに見直す必要があり、そんな日がでてきたことは奇跡的なおく...
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■あたたか冒険

よくいくお菓子やさんがあり、小さなところなのだが、イートインができる。飲み物もついてきて、お菓子とあったものを聞いて出していただくことが多いのだが、季節もだいぶ冬が近づいてきたところで、店主さんから「ホットコーラはどうですか?」とおすすめを...
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■長らくして整うと

だいたい、月に2回くらいの間隔で整体にお世話になっているのだが、先生が仙人のようないでたちで、鍼を打たれ打たれ、気づいたら寝ている。寝てしまう前はどうしているのかというと、最近の話をしている。美容院の会話とまではいかないが、ゆるやかな四方山...
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■自立と素養

よく、「自立とは頼る先を増やしておくことだ」といわれる。そのことに異論はない。ただ、その頼るスキルについては、結構個人個人に任されてしまっているところがあるなーと感じている。しぜんと社会的スキルが育つ環境・能力の人もいれば、逆もある。大人に...
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■プルラリティ

プルラリティという概念を教えてもらった。プルラリティとはシンギュラリティに対応するかたちで「多元主義」と訳されるという。IT技術と資本主義によって大きく躍進した世界だったが、一方で対立や分断を引き起こしている。とはいえ、テクノロジーは使い方...
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■琴線

いろいろあって職場の環境がかわり、平日、自分の意向で時間の都合をつけづらくなった。これまで、だいすきなカレー屋さんや整体、友人との予定を泣く泣くキャンセルすることがあったが、中でも、アラビア書道に通うタイミングが続けて潰されてしまうことがあ...
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■出なくてもおもしろい

ふだん、平日の休みをまとめて取れたときはどこかふらっと旅に行くものだが、今回は「退職するかもしれない……」という可能性もあり、すでにこれを書いている現在、心はだいぶかたまっているのだが、ともかく、先が見えない感じがあったので、出費も考えなけ...