エッセイ

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■夜行の魅力

ちょうど1ヶ月前、奈良へ七枝刀を見にいった。他の用事もなかったので泊まるまではないかな、というのと、Switch2の抽選があたり、再配達の日程を旅の翌日にしていたため、日帰りにすることにした。日帰りとなると、朝早くの新幹線か夜行バスかだが、...
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■努力

弁護士として企業法務で働く傍ら、小説を書いておられる作家・新川帆立さんのインタビューを見た。2025年現在で4年前の動画になり、すでに専業作家になっておられるかもしれないが、動画でざっと紹介されているあらすじだけでも、興味をひいた。そのなか...
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■無脳司令官

休日はさておき、平日は夜、つかれている。体が疲れるタイプのしごとではないので、おそらく頭の疲れなのだろう。体質なのか、昔から頭の中で思考が錯綜したり反芻したりしやすく、常に脳内世界にある吹き出しが、ぴかぴか光ってめいめいが自由におしゃべりし...
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■はげまされた日

突然だが、作家の北方謙三さんのインタビューを見た。失礼ながら、北方さんの本は読んだことがなく、時々見ている「有隣堂しか知らない世界」というYoutubeチャンネルで何名かの作家さんの回があり、そこでの出会いであることを最初におことわりしてお...
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■せばめて回帰

うれしいことに、今年の頭から、読書を細々と続けられている。振り返ればもうすぐ半年、冊数は決して多くないが、なんとなくどこかのタイミングでフェードアウトしていってしまった過去があるので、大収穫だ。一時期はkindleも用いていたが、結局買いだ...
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■地途切れて

『罪の重さは何で決まるのか』を読んでいるとき、被害者はこれまでの生と地続きで生きていくことはむずかしいという一文があった。最近ではないが、池袋の自動車事故で妻と娘を亡くした男性のことが頭をよぎった。愛する家族を失い、再発を防止するための運動...
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■死守したい、この時間

自分でコントロールしきれないものはストレスが大きく、しごとはその際たるものだ……と思っている。出勤時に強い決意で早く帰ろうと思いながら、働いているうちにそのことを忘れたり、なんだか帰っていいのかよくないのかわからない状況になったりして、遅く...
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■しあわせな外食と、変えるために変われること

だいすきなカレー屋さんがある。最近はなかなか行けていないが、ここで食べると他の食事では感じられないレベルで「いま、生きている……!!!」と実感する。そもそものレベルが高くおいしいのと、お店の雰囲気と、あとは、わたしが個人店のカレーをすきにな...
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■横の旅

縦の旅行、横の旅行という例えがある。これはカズオ・イシグロのインタビューが有名なのかな、富裕層というのは、自分と似た境遇の人間のいる、別の場所を旅する「縦の旅行」しかしないが、一方で分断する現代において必要なのは、自分の身近に存在しながらも...
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■手を動かすべし

5月の下旬からアラビア語を勉強しはじめた。当然読めないので、まずは文字からである。右から書くのがそもそも慣れないし、書き順それなの?という気持ちにもなる。しかも、文字同士をつなげて書くルールがあるようで、文字がくっつくと形が少し変わるものが...