◆徒歩通勤のよさ

先週のあたまに自転車どうしでぶつかったときの傷が、連休の間にほとんどなんにもしなかったおかげでだいぶよくなってきた。けがや病気というのは終わってみると気楽なもので、せっかくの機会だし振り返ってみようという気になる。喉元過ぎればなんとやら、とはよくいったものだ。

負傷の翌日、わたしはどう通勤しようか迷った。休むほどのものではないので、なんとか職場まで辿り着かねばならない。太ももを上げると痛みが走り、階段を登ったり自転車を漕いだりするのがつらい。となると、電車か徒歩で行くことになる。ふつうに考えれば電車を選択するのが最適解だが、わたしは歩くほうを選んだ。今月は自分の文章に対する不全感があり、たくさん書きたいという気持ちが萎れていた。これによって朝の時間を持て余していたのに加え、そもそも電車が不得意であることが決定打だった。アトリエや旅行など、乗った先ですてきなことが約束されていればいいが、着いた先が職場では気持ちがしぼむ。職場ですてきなことがないわけではないが、通勤時間特有の人の多さや雰囲気も手伝って、よほどのことがないと電車通勤をしたくないのである。こんなことを書いておきながら、今年の8月まで電車で通勤していたのだ。よくやっていたなと我ながら感心してしまう。

いざ歩きはじめると、やはり距離を感じる。しかし他方で、自転車にないよさもある。移動速度がゆっくりなので自転車のような風のビンタがなく、冬の寒さが和らぐのだ。歩いているうちに暖かくなってくるので、防寒の装備も少なくて済む。裏を返せば、灼熱のふりそそぐ夏は徒歩通勤がつらい……ということになる。夏はくれぐれも事故に気をつけねばと、夏ぎらいのからだに言い聞かせた。

もうひとつは、ポケモンGOをやりながら通勤できることだ。今はちょうどイベントをやっていて、ポケモンの捕獲を多めにやりたい。歩いているとかんたんに脇によけて止まれるのがいい。けがしたタイミングでちょうどイベントをしていたのは、不幸中の幸いだった。

結局ゲームオチかといわれると返すことばがないが、帰りに電車でどこかに行きたいときも、身一つでこなせる徒歩通勤はべんりだ、たぶん……。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。さっそく帰りに図書館に行くので、今日は歩いて行きます。起きたのが遅くてだいぶギリギリの感があるけれど、間に合うかしら。

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