◆夢に喰われる日々

さいきん、ずっと夢を見ている。夜の睡眠でも昼寝でも、なにかしら見ている。内容も場面が多くリアルなものばかりだ。

先週書いた新宿のもここらーめん1のあと実家に帰り、買った服に穴が開いていたことにショックを受けた。そのあと、今の職場で退職したひと(実在している)が、実は社長(わたしの職場は理事長がトップで、社長という役職は存在しない)による虐待があって退職したのでは……という説がまことしやかに囁かれていた。なぜか実家に職場の先輩がおり、退職した方からのメール(じっさいアドレスは交換していない)を見て、後半部分が不穏だ、なにか暗号が隠されているのではないかとにらんでいた。そんなこんなで社長が登場、すさまじく醜悪な見た目だ。本来1枚しかないはずのクリアファイルが2枚わたしの机上にあり、機嫌を損ねて窮地に陥ったところで目がさめた。もここらーめんからここまでが、一晩で見た夢だ。それが先週の木曜日だった。ひさしぶりに夢疲れをした。

別の日に見た夢では、知り合いが自殺をしたという報告を受けた翌日に、そのひとが何食わぬ顔で会いに来た。唇がおそろしく青かった。唇以外はまったくいつもどおりで、いっそう不気味だった。

さらに別の日は赤いできものが首を埋めるようにでき、その見た目が蓮コラのようで怖かった。ちなみに、蓮コラは全然怖くないので、怖く感じた時点で夢だとわかるはずなのだ。それなのに、これは本当にできものがあるような気がして、起きてすぐ自分の首を穴があくほど見つめた。鏡にうつった白い肌には斑点ひとつなかった。安心してちからが抜けた。

きのうは、前の職場でお世話になっていた先輩がいるのかと尋ねたところ、他人事のように「知らない」と言われた夢だった。別の人から聞いてみると、何らかの事故があって重い後遺症があるという。知的な障害が残り、四肢も自由がきかないという。急な展開に言葉を失う。そのまま朝がきた。先輩には退職以降会っていないので、実際どうなのかわからない。起きたあとはそれがいちばん怖かった。ちらっと見に行ってもいいような距離だが、なんともいえない。

毎日こんな夢を見ている。現実か夢かがあいまいすぎて、起きたてなのにすっかり疲弊している。ときどき、夢の中にずっと閉じ込められたいと思う。こわいしつかれるけれど、結局現実が喰われて同じことになっているのだから、目が覚めないぶん居心地がいいかもしれない。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。おもしろい夢を見たいなあ。

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