◆坊主への憧れ

坊主になりたい。断じて、出家をしたいわけではない。やってみたい髪型としての「坊主」だ。坊主は「かわいい」や「かっこいい」のレイヤーを突き破って「なんかいい」感じがする。
髪を短くしていけばいくほど、あまりの手入れの楽さに「もう前の長さにはできないなぁ。」と思う。ミディアムボブから始まったわたしの髪型はボブ、ショート、ベリーショート、ツーブロックと、順当に短くなってきている。
今のツーブロックをたいへん気に入っているのだが、ここまでくると「いちど坊主にしてみてもそんなに変わらないのではないか?」という気持ちがくすぶりはじめる。むろんわたしのことだから、動機は「なんかよさそう」だけではない。
まず乾かすという手間を捨象できる点は、どの髪型も及ぶことのできない境地だ。暑い夏などは特によさそうである。髪の絶対量がないので、おそらくヘアセットの手間もないような気がする。ツーブロックもじゅうぶんら楽だけれど、さらに楽になりそうだ。次に頭の形がよく見えるという点がある。これは個人の好みがおおいに絡んでくると思われるが、わたしは頭蓋骨をみるのがすきだ。形がきれいな人はなおのことよい。頭の形がよく見えて、きれいだというのは、わたし個人の感覚としては足がきれいだとか、ウエストのくびれがきれいだとか、背中ががっちりとしているのと同じくらい美的価値がある。頭の形がきれいな人の坊主はそれはもう「たまらぬ美しさ」である。シルエットの黄金比とでもいうのか、すごい人だと、世の真理が形に表れている気がする。頭の形はほとんど生まれつきの骨格で決まるであろうから、真理の有無は頭の持ち主とは関係ないかもしれないけれど、とにかくそういうわけなのだ。
他方で直射日光から頭皮を守る必要性が増し、冬の寒さに備えて帽子が必須だという意見もある。それと、じっさい坊主にしていた人から聞いてみると、長さによっては、髪が伸びかけのときにちくちくとして、気になることがあるそうだ。
他の髪型と同様、坊主にはいいことも悪いこともある。それを知ったうえでも、坊主へのあこがれはやまない。あとは「いつやるか」を決断するのみである。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。坊主にするときは美容院でいいのだろうかしら?

コメント

  1. […] かない。前髪だけ切ってもらってしのぐのが、もっとも安くて楽である。いっぽうで根強く坊主の選択肢も浮かぶ。こちらはなかなか腹が決まらない。両極端な選択肢の間で、日々ゆら […]

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