エッセイ

エッセイ

◆にんじんのきもち

この二週間、にんじんを探していた。きりぼしだいこんや紅白生酢など、にんじんがあると映えるレシピを作ろうとしていたのだ。しかし、行く先々で陳列されているのはにんじん以外のものばかり。あれだけ売っていたにんじんたちが、いない。思えばにんじんは冬...
エッセイ

◆革命の刻

わたしの遊ぶゲームはともだちのつくったゲーセン「WILL」の奥にある、古今東西の音楽ゲームを蒐集した「World Game Circus(通称WGC)」に置いてある。Beatmania2DXの旧作があって、最新作では既に削除されてしまった曲...
エッセイ

◆7年の時をこえて

ともだちがクラウドファンディングを募ってつくったビデオゲーム専門のゲームセンター「WILL」が、ついにオープンした。初日になんとしても拝みたかったので、急遽午後に有給をとった。そのことを話すと彼は笑っていた。まったく、笑いごとではないという...
エッセイ

◆短編の弱点

秋の終わりから、1日1つ短編を読むようにしている。暦の上では春が近づいて、そろそろ90日くらい経つのかしら?ちかごろは「習慣づけたし読もうかな」という義務的なかんじから「読みたい!」というふうに熱が上がって自発的に読むようになった。ほんとう...
エッセイ

◆もうひとつの軸②

きのうの続き。どうあがいても1回で終わる内容ではなかった。混沌きわまる学生を終えたあとも服装はやや迷走していた。混沌の余韻からか、ほんとうにしたい格好がよくわからなくなっていたのだった。他方で音ゲーは迷いなく続けた。自分でいうのも恐縮だが、...
エッセイ

◆もうひとつの軸①

むかしから、かっこよくなりたかった。物心ついて間もないころのあこがれはキュートな変身ヒロインではなく、ヒーロー戦隊だった。圧倒的な力をもって敵を爆破させる合体ロボットのコックピットに乗ってみたい、そんなことを思いながら日曜の朝を過ごしていた...
エッセイ

◆こじつけの剣と髪の盾

気がつくとだいぶ、髪が伸びていた。思えば前回の散髪は11月のあたま、隔月で髪を切る自分にとって3ヶ月は長い。鞍替えした美容院が火事にあって休止中の間、どうしようか考えあぐねていたら、あっという間に時間が流れていた。けっきょくもと行っていたと...
エッセイ

◆「おもしろさ」を考える

この週末、ポケモンGOでカイオーガ100がでた。ポケモンをやらない方に説明すると、ポケモンは各ポケモンごとに設定された強さ(通称「種族値」、公式名称ではないので留意されたし)と別に、捕まえた個体ごとに強さの値が設定されている。これを種族値に...
エッセイ

◆暇と娯楽

ときどき「料理してえらいね」と言われる。決してまわりからほめられたいとか「おいしい」を言ってもらうためにやっているのではなく、単純におもしろいし、ひまだからだ。ついでに節約になり、自分ができることの引き出しも増え、なによりきらいなものを食べ...
エッセイ

◆ぽじてぃぶ税金考

そろそろ確定申告の季節だ。浴槽につかりながら必要な書類や期日について考える。お風呂でムズカシイことを考えるのはそうとうめずらしい。だいたいきもちがリラックスしているものだから、空想の世界のことやフとした思いつきを掘り下げている。それがどうい...