いままで、ビールは飲み会における時間短縮のために頼むものだと思っていた。しかも味わうものではなく、のどごしを愉しむものだと。要するに「ビールはまずいもんだけど、スッキリしたいから飲んでるんだ」という主張を、いろいろなともだちから聞いてきた。
先週末、クラフトビール工房に行く機会があった。そこには飲み慣れた果実酒の用意もあったが、せっかくクラフトビール工房に来て「梅酒の水割りで」というのも味気ない。さいわい小ジョッキがあったので、数種あるビールの解説を見ながら、飲みやすそうなクリームエールを頼んだ。だめなら同行者にそっとパスすればいい。それくらいは気兼ねなくできる友人を連れてきた。
ひとたび口をつけると、ビール特有の渋みがまったくなかった。それから間もなくして口の中で甘い味?雰囲気?フレーバー?が広がる。おどろく。これはビールなのだろうか?クラフトビールと一般のビールの違いすらおぼつかないおろかな下戸は、口からしぜんと「飲みやすいね、おいしい。」ということばをこぼしていた。つまみ片手にビールはゆっくりと嵩を減らしていく。残念ながら酒に弱いので、1杯でおしまいになってしまっうのだけれど……。
今後、ビールだからといって敬遠しないようにしようと反省した。おいしいビールはたしかにこの世にあった。そしてきのうも書いたけれど、やっぱりお酒はたのしい。
それになによりも、帰宅したあとに読書や物書きといった「なにかをする」ことができないのが大収穫だった。わたしは過活動ゆえ、一日のおわりに動けなくなるのは却ってありがたいのだ。「なにもしないをする」時間を設ける必要が生じてきた今、お酒はブレーキとしておおいに活躍してくれそうだ。酒に弱いので呑助になるしんぱいもない。
ひとつ懸念があるとすれば、睡眠薬等を服用しているので遅い時間に飲んでしまうとよろしくないことだろう。これは逆に考えるとハッピーアワーとの相性がいいので、安くあがるのでありがたい。「合理的に家事をしないために酒を飲む」、こういった対処があってもときにはいいと思う。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。ほんとうにいいんだろうか?でも、ビールはおいしかったです。
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[…] ね。 どうしても無理そうなら、ぼくはあまり賢いやり方だとは思わないけれど……「おしゃけブレーキ」だって構わない。とにかく、作らないようにするんだよ、いいね。それじゃあ… […]
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