エッセイ

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◆ひろがる絵の世界

職場に絵を描く人がいる。線画をとりこみ、スマートフォンで着色・加工しているという。一時期デジタル絵にあこがれたこともあったが、当時はゲームにお熱で絵に本腰を入れて取り組める自信がなく、断念していた。かつて、デジタル画の制作環境にはべらぼうな...
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◆思わぬおくりもの

昨年末、ひょんなことからモレスキンの手帳が手元にやってきた。なんとなく「由緒ある、よさそうな手帳」だと思っていたモレスキンだったが、さっそく使ってみれば万年筆が裏抜けしてしまうという、万年筆づかいにとって致命的な欠陥をそなえていた。「よさそ...
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◆水無精

「のどが渇いても、水をのむのをめんどくさいと感じてしまう。」この話をすると、たいていの人はおどろく。めんどくさい・めんどくさくない以前の問題であると、彼らは口をそろえて言う。言わんとすることはわかる。なにを隠そうわたしとて、そう思っている。...
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◆底なし沼のことばたち

めでたくオンゲキ(SEGAの音楽ゲーム)のレートが虹色になった。オンゲキは腕前を示すのにレート制を採用しており、レートの数値が上がるごとに色が変わっていく。なかでも最上級のものが虹色で、レート15.00以上になると与えられる。とりあえず虹レ...
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◆running on empty

しごとがおわったらたまごやきと、れんこんのはさみ揚げを作ろうとおもった。そのためにえびを買って、ねぎを刻んで、たまごもいいものを買っておいたのだ。料理のたのしみを思いながら、出勤する。しかし、ひとはときに見誤る。しごとの前半にエネルギーを使...
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◆読む醍醐味

年末にいただいたモレスキンのノートが読書記録用になった、というのは去年書いたかな。「しごとが始まったら年末年始ほど時間もないし長くはつづかないだろう。」とたかをくくっていたのだけれど、これがまいにち続いている。こんなにわたしは本読みをたのし...
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◆「たべたい」をうらぎらない

冬は1年のうちでもっともげんきでいられる。そのぶんやたらとおなかがすく。朝起きたとき、お昼の直前、たべて少し経ったあと、3時ごろ、夕方の退勤後、夜中のめざめ……気を抜くといつでもどこでもあらわれる。これまでは体重の数値を気にしてたべないよう...
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◆活動意欲下降操縦

おととい「同じジャンルの余暇活動はできる量に限界がありそうだ」ということにふれて以来、ずっと気になっている。ひとたび気になると納得するまで考えこんでしまうので、ときに優先すべきことが手につかなくなることもある。こまった癖だ。今まさに、優先す...
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◆融通のきかない躰

3連休がおわってしまった。9連休のように中だるみすることもなく、充実感を伴ったまま幕を閉じる。平日と時間の流れがちがいすぎて、見えないだれかが休日の時計を早回ししているような気すらしてくる。ところで、主治医から「生活リズムは崩さないほうがい...
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◆活動明細書

以前「エネルギーの総和」のことを書いた。ひとが1日にもっている活動量は決まっており、わたしの場合ははやりたいことに対しエネルギー量が足りないのでどうにか増やしたい、という内容だった。このことについてはしばしば考えていたのだが、どうやらエネル...