◆読める悦び

めずらしく、朝から気分がいい。こんなきもちで朝を迎えられたのはいつぶりだろうか。夏に比べると寒いけれども、5:30に起きていた頃のすがすがしさと似ている。ちなみに今日めざめたのは5:00で、ふとんを出たのは6:30だ。6:00に出られると、もうちょっと文章が書けそうな気がする。
ごきげんのわけは、本を読めたからだ。じつに10日あいてしまったけれど、効果はてきめんである。何がよいのかは判然としないけれど、とにかく読まなかった日々にくらべて格段にげんきである。この習慣を薦めてくれた友人も「読まない日にくらべると、読んだ日はなんとなくげんきなんだよね。」と言っていた。わたしにとっては誰かと会って話をするのと同じくらいすっきりするというか、場合によってはそれ以上の効果を発揮する。そもそも本を読む時間をとりたくてはじめたこの活動だが、最も救われているのはこういった側面かもしれない。ある程度練り上げられたものを「読む」のにはなかなか気力がいる。「読めた」という実績は気力の回復を裏付ける。これはつねにどこかしら不調でうだうだしているわたしにはうれしいものである。
とくに今回は旅行時にkindleの電池が切れているという失態をやらかし、旅行から帰れば高熱で寝込み、熱が下がったかと思えばうつ状態に見舞われるなど、盛りだくさんの不運を経てこの「読めた」実績を得た。この悦びはなかなか、他のものには代えがたい。さらに、そのとき読んだ本が友人の詩音氏が薦めたもので、一発目の短編からたいへん好みの内容だったため、わたしを想って本を薦めてくれた彼女をはじめ、普段からよくしてくれるひとびとへの感謝のこころまで芽生えてしまった。「たかが短編ひとつで」とお思いかもしれないが、単なる読み物にとどまらない力が本には宿っているような気がする。そのあたりのメカニズムはよくわからないが、とにかくわたしがうれしさでいっぱいだったことはよくわかるエピソードである。
先月はなんだかんだ言ってあまり読めなかったので、今月は途切れずに細々と読めていけたらよいなぁ。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。今週は『闇金ウシジマくん』が休載なのですが、なんとか1日をやり過ごせそうな気がします。

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