「やっぱりゲームがすき!」という本音から始まった、わたしの生活を変える準備が着々と進んでいる。実行委員はとうぜん、わたしひとりである。わたしの脳内で開催される、各わたしによる会議が幕を開けた。なお財政が逼迫しているため、当会議の予算はおりない。
生活の党からは「余暇の時間の悩みなのだから、余暇の党でポストを作り、やりくりするべきだ。」との発言がなされた。同党からは威勢よく同意の声が上がる。それに対して余暇の党は「生活の効率化が未だなされていない現状についてどうお考えですか?」と質問を投げかける。これはなかなか手痛い。じっさい生活の党は時間の区切りをしっかりと設けないまま、家事等を行っている。余暇の党はその記録を呈示し、ことばを続ける。
「われわれ余暇の党では文章を書く時間、本を読む時間、ウシジマくんを読む時間、アトリエに行く時間等を厳然と分け、限られた時間内で充足した時間を送れるように善処しております。それに対して生活の党、とくに睡眠と料理は、だらだらと時間を決めずにやっていらっしゃる印象を受けます。睡眠は仕方ないとしても料理は日によって30分から2時間と、ばらつきが多すぎはしませんか。もっとスマートにやっていく方策があるのでは?作り置きなどと言っても、平日の時間を2時間も圧迫するようなら意味がありません。その半分でもゲームにお回しすれば、少しはまともなゲームライフが送れるような気がいたしますが?」
党代表はメタルフレームの眼鏡を上げ、勝ち誇ったように生活の党を見た。生活の党代表は下唇を噛み、眉をひそめている。このままでは生活時間の工夫を余儀なくされたまま、議論が終わる……。
すると後ろのほうから発言があった。「たしかに我々は家事の時間を厳しく仕分けしておりませんので、改善の余地があります。一方で記録を拝読したところ、余暇の時間にに無為なスマホ閲覧機会がちょこちょこと発生しているように見受けられました。その時間を切り捨てることで、余暇側の使い方も工夫がこらせるのではないですか?」
場内が騒然としたところで時間が来たので、一旦会議終了の号令がかかる。両代表は渋々席を立ち、苦虫を噛み潰したような顔で議場をあとにするのだった。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。ゲームを参入させるのには相当な注意が必要なので慎重です。やりたいけど!
コメント
[…] ゲームをしたいきもちが、日に日につのっている。前回の脳内会議やその後の考察により、1日の中でゲームをする時間は確保できるが活動のためのエネルギーが足りない、ということが […]