◆半年をむかえて

このエッセイをはじめて半年が過ぎた。おおきな事故もなく続けてこられたこと、読んでくださるひとから感想をいただけたこと、どちらも文章を書いてこなかったら味わえなかったことだ。

とくに読んでくださるひとが思いのほかいてくれたことが、おおきな衝撃だった。そもそもこの毎朝エッセイは自分の文章の修行のために始めたもので、読者としては3人くらい読んでくれればいいや、と思っていた。内容も自己を掘り下げる「自分研究」が多く、書いていて楽しくとも読むほうが楽しいかはだいぶあやしい。しかし、いざふたを開けてみれば「家事の話がおもしろい」とか「生活改善の記事が興味深い」と言われるしまつだ。拙い物書きの見立ては、全くあてにならなかった。

引き続き、毎日文章を書いていきたい。20幾年のうちのたったの半年だが、朝の静寂のなかものごとと向き合い、ことばを紡いでみて、なんとなく自分の頭にある混沌がほんの少しほぐれていった……ような気がする。ふだんエッセイに書くようなことはほとんどしゃべらないので、これまではアウトプットが少なすぎて、頭の仲がいそがしくなっていたのかもしれない。

また、もう少し外に目を向けた記事を書いてみてもいい気がしてきている。自分の半生に因果があるように、社会にも因果がある。もう少しそのあたりを読み解き、考えたいきもちがこのごろは沸いてきている。掘り下げる対象を自己の外へ拡大していきたくなったのだ。手始めに世界史を学び直しているのも、そういったねらいがある。浅薄な知識しか持たないなかで何を書けるのかは正直よくわからないし、自信もない。

こればかりはやってみないとわからないし、やってみないとやる気も出ない。ひとたび「やる」と決めたらやってしまうのが、わたしの「たち」だ。不格好なものも多く出てくるかもしれないが、修行の一環として温かく見守っていただければ幸いである。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。疲れている自覚はないのですがさいきんぜんぜん起きられません。これからもよろしくお願いします。

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