◆決断の刻

話の流れで、前回行った「例の美容院」を再訪することになった。それが今日だ。この記事を書いている今、わたしは非常に心躍っているし、悩んでもいる。はたして次の髪型をどうすべきか、いざ美容院に行くというのに決まっていないのだ。
坊主へのあこがれをおよそ1ヶ月前につづり、心が決まらないまま当日を迎えてしまった。自分の中ではもう少し迷ったあとで行く予定だったが、月の後半が埋まってしまって、みなの都合のあう日が今日しかなかったのである。
なじみのカレー屋のマスター(坊主)に「坊主って冬寒いですか?ちょっとやってみたくて。」と言うと「女性はやめたほうがいいっすよ!何かあったと思われますよ(汗)。」とストップがかかった。聞いてみると冬はニット帽でしのぐそうなので、今より持ち物は増えるなぁ、と思った。これは小物をすぐなくすわたしにとって、非常に大きなデメリットである。なにせ高校生のときなど、マフラーを3,4本なくしている。しかもその全てが出てこないまま、冬という季節の中に置き去りにされてしまった。大学の時も手袋がどこかに行ったり、帽子を置いてきてしまったりと、枚挙にいとまがない。
ここ3ヶ月続けているツーブロックはとても気に入っているし周りの評判も上々なのだが──とはいえ、周りの評判はおまけのようなものだ。不評でも自分がやりたかったらやる──もっと先へいきたいと思うようになってきた。髪質は猫毛で撫で肩、顔立ちも女顔なので髪だけが男性的だと絶対に浮いてしまうのだけれど、せめて両性的とか無性別っぽいとか、そういうフィールドに小指一本だけでもひっかけて、なんとか食いつきたくなる。
あと二時間ちょっとで断頭台に上がる時間がきてしまう。「ツーブロック以上坊主以下」と注文すべきか、腹の決まらぬうちは現状維持でしのぐべきか、心を決めなければならない。気もそぞろなまま化粧を済まして、アンバランスな眉のまま家の鍵をしめる。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。どうしようかしら!

コメント

  1. […] 宣言どおり、土曜は美容院に行った。髪型がきまらずにあれこれ思案していたのだけれど、定まらないまま行ってみたら行ってみたで、口からは勝手にオーダーが出てくるのであった。 […]

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