エッセイ

◆夜の鍵

およそ1年と2ヶ月ぶりに、閉店までゲームセンターで遊んだ。前にこの時間まで外にいたのは、中学生のころに通い始めたゲームセンターが閉店した日のことだった。もう二度と繰り返されることのない「日常」の終わりがそこにあり、なんとも感慨深い夜だったこ...
エッセイ

◆まんが描き幻想

正気か?と思われるかもしれないが、まんがを描いてみたいと思うことがある。インドア丸出しの小学生だったわたしの夢ベスト3は「漫画家」「小説家」「ゲームクリエイター」であった。いずれも職業として就くことはなかったものの、いま家事や筋トレをゲーム...
エッセイ

◆書くことの効果

気がつけばこの日刊エッセイも二ヶ月を突破し、三ヶ月目に突入した。あまりに早いものだから、自分で驚いている。続けられたこともそうだが、それよりもネタが尽きないことに、である。前にも書いたけれど、このエッセイは自分の観察眼をみがくのと、文をじょ...
エッセイ

◆いつか帰るところ

きのうに引き続き、手紙の話。 彼女から届いた手紙には故郷のことが書かれていた。彼女は東京から遠く離れた故郷を愛すると同時に、土地の抱える現状を案じてもいた。わたしも旅行したことのある土地で、とてもいいところだ。しかし彼女のように深い愛情をも...
エッセイ

◆手紙という芸術

きのう、友人から手紙が届いた。学生時代はもっぱら手紙を止めてしまう側の人間だったのだけれど、二十代も終盤にさしかかり、改めて手紙のよさを噛み締めている。なかでも、旅行先でふらっと買った葉書で書く手紙は最高である。日暮れの前におかみさんがひと...
エッセイ

◆口語で口語をきらう

会話をしていても文章を読んでいても、ことばの響きが気になる。以前、本を文字として読むか音として読むかという話を友人としたのだけれど、おそらく自分はその両方だと思っている。字体のうつくしさや前後のバランスも気になるし、音にしてみたときの響き方...
余暇

◆続・ひとり弁当箱談義

以前、弁当箱が破損したことを書いた。これを読んで「弁当箱くらいでおおげさなやつだなぁ」と思ってもかまわない。なにせわたしもそう思うのだから……。今回はこれの続編で気に入った「ブツ」が見つかったというご報告である。 前回挙げた、次期弁当箱候補...
エッセイ

◆透明な子ども

台風の無遠慮な風に睡眠をはばまれた翌朝、わたしは思った。「あれだけの風がいろいろなものを飛ばしたわけだし、仕事が休みになるのではないか。」 淡い期待を込めて弊社のホームページを見れば「気をつけて来てください」と一言。現実はきびしい。そういえ...
読んだもの

◆闇金ウシジマくん478話(ウシジマくん64)

前回分はこちら。二週間待ちわびたぞ丑嶋ァ! ということで10月も幸先よく(?)スタート。さらに物語は展開していく。 まずは、巳池の自白音声を冷めた目で聞く滑皮と鳶田。「油紙に火がついたみてーに」喋る様子は読者にもよく伝わってくる。しかも最終...
エッセイ

◆コピペになりたい

その日着る服は、前から順番に取る。畳んだものを後ろに置くので、おのずと前方には最近着ていないものが来る。すきな服のテイストが徐々に定まり、どの組み合わせをしても合う。夏はTシャツ、それ以外はボタンダウンシャツだ。そこに春秋はカーディガンや羽...
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