そろそろ確定申告の季節だ。浴槽につかりながら必要な書類や期日について考える。お風呂でムズカシイことを考えるのはそうとうめずらしい。だいたいきもちがリラックスしているものだから、空想の世界のことやフとした思いつきを掘り下げている。それがどういうわけか、きょうは確定申告。電子申告ができるといっても、どうもお役所系の書類というものは「どうしてこんな書き方をするのかしら?」と言いたくなるような見慣れない記述が多く、手順も不必要に煩雑な気がして荷が重い。もうちょっとスマートにならないものかと思う人は、決して少なくはないだろう。

さて、税金といえば何かにつけ、無駄遣い無駄遣いとそしられることが多いけれど、果たしてほんとうにそうなのだろうか?たしかにほんとうの部分もある。「ない」とは口がさけても言えない。しかし全部が無駄遣いということもないはずだ。ひとは嫌な記憶のほうが強く残り、日々享受している小さな「いいこと」に、なかなか目を向けづらいと言っていたひとがいた。

にんげんたるもの、さいしょに思い浮かぶのは興味関心のある分野なので、まっさきに図書館がでてきた。本の閲覧や貸借を無償で行える、文明の宝庫である。考えてみれば、大量の本が無料で読める仕組みというはすさまじいものだ。じぶんで在庫する必要もなく、ラインナップも広い。絶版になった本を置いていることもある。きのうも書いたけれど、かつて特権階級の愉しみであったものが一般層へ広まるのは豊かさのなせるわざである。文化の底力といってもいいかもしれない。デジタルイラストよりずうっと前から、図書館は自治体に居を構え、息をしている。これは当たり前のようだが、先人たちの崇高な価値観、そしてそういうものごとに理解のない権力者とのたたかいの末に生き延びているように思えてならなかった。

ここで給与明細を引っぱりだして、住民税の欄を見る。週4日勤務のそれは、たいそうかわいい額であった。今のわたしの読書量ですら、卑しい言い方をすれば「元をとれて」いる。もっとしっかり使えば、税金分より「オトク」になる。クレジットカードやポイントカードではこういったことがよく議論されるけれど、税金はその種類や用途の多さからか、ストレートにこういう扱いをしているところは少ないかもしれない。

なにげなく引かれてしまう税金たちも、いざ関心のあるところに結びつけると「使っている・払っている」実感がわいてくる。ばくぜんと「選挙に行きましょう」と言われるよりも、身近なところから話をはじめたほうが投票率も上がるんじゃあないかしら……?

今日も読んでくださり、ありがとうございます。たくさん利用することで予算が増えたり本を買ってもらえたらとってもラッキーなので、これからもどんどん使っていこうと思います。