きのうのつづき。明言しなかったが、夢日記である。

「もここらーめん」は、10分ほど歩いたところにあった。歴史ある店なのか看板は色褪せて、外壁もところどころ剥がれている。外には数人の待ちがあり、そこそこ繁盛しているようだ。

引き戸がおおげさな音を立てる。目の前はすぐカウンターで、6席くらいだろうか。中で人が待つスペースはない。 左側の2席にわたしたちは座った。

まず驚いたのは、威勢よく「いらっしゃいませ」と言ったのがインド人だったことだ。2,30代だろうか、白いコック帽に真緑のシャツを合わせている。ふたりともこれ以上ないほどニコニコしている。彼らがおんぼろの「もここらーめん」を切り盛りしているのだろうか……?

ひるんでいると、右側から「いらっしゃいませ」が聞こえた。インド人の横にいるのは、60代くらいの夫婦だ。旦那さんは伏し目がちで、やせて、おとなしそうな人であった。きょとんとしていると、横にいた器量のよさそうな奥さんが言った。

「もここらーめんは夫婦でやってるのよ。」

では、はじめに迎えてくれたインド人は一体?思わず右に目をやると、男性がインドカレーを食べている。どうやらこの狭い店内で、ふたつの店をやっているらしい。タンドール窯が厨房にあるとは到底思えないのだが、客は焼き立てのナンをちぎって食べていた。

「もここらーめん」を注文すると、インド人はごきげんそうに右へずれ、夫婦に場所をゆずった。

気がつくと、料理が提供されていた。わたしは「もここらーめん」、彼女はチャーハンを頼んだようだ。くすんだメニューを見ると、それぞれ500円。ハーフサイズは350円、セットだと850円。今の物価を思うに、だいぶ安い。「もここらーめん」は野菜と麺だけの、ヘルシーなラーメンだった。しかしやたらと赤い。スープのも麺も野菜も、赤に染まっている。辛いものが食べられないというのに、こんなものを頼んで大丈夫だろうか。おそるおそる麺をすすってみると、全く辛くなかった。一体何で赤色に染まっているのかがわからないくらい、ふつうのラーメンの味をしていた。彼女は黙々とチャーハンを食べていた。いわゆる中華食堂に出てくる、ポピュラーなそれだった。

夢はまだまだ続くのだが、「もここらーめん」の話はここでおわりだ。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。このあとは職場の人が出てきて非現実的展開を繰り広げるのですが、なかなか展開がエグいので書くかなやんでいます。きのう見た夢が大長編というのは、なにをかくそうこのエピソードが長いからです。