学生のころは音ゲーに熱を上げていたので、なんでもかんでも音ゲーに換算してものを計っていた。わたしが中高生だったころは1プレイ100円だったので、昼食代や帰りの買い食い代を「音ゲーn回分」というふうに計算してはケチり、音ゲーにあてていた。電子マネーでのチャージがふつうになった今、100円玉を揺らしながら筐体に入れていた頃がなつかしい。
勤め人となった今、経済的な苦しさはさほどない。しかし、もともとがケチなせいか、換算癖は抜けていないらしい。今は眼前にあるものがカレー1杯ぶんのパフォーマンスとくらべてどうかということをものすごく考えてしまう。中華や和食といったべつの外食ならまだしも、ほかのものにもあてはめてしまうのだ。
たとえば動画を撮るためのUSB、お値段は1,160円。これは普段行くカレー屋の1杯ぶんに相当する。果たしてどうだろう。保存性に長け、動画作りをするには欠かせない。動画からはじまる発想やひととのつながりもあるかもしれない。これはカレー1杯以上の価値がありそうだ。
「一括で。あ、マイルも貯めてください。」
次は食品の買い出し。値札を見て商品を見てカゴへ放り込んでいく。合計金額をざっと計算しながら歩く。レジに並ぶ前に、はたと考える。
「これでカレー2杯分のパフォーマンスを発揮できるのだろうか……。」
自炊と外食ではコストが違う。カレー2杯分の食糧があれば1週間は過ごせる。しかし、そういうことではないのだ。考える。考えてみて、むね肉が1枚少なくていいような気がしてくる。棚に戻す。カレー1.8杯分の価格になる。
「Suicaで払います。」
さいごは万年筆、さいきん、貯金をはじめた。ほしいモデルのものは、おそらくカレー100杯ぶんくらい。カレー100杯ってなんだ?週に3回たべても1年弱か。では万年筆は?今のようすだと、買えば毎日使う。すくなくとも、1年でカレー365杯分くらいのパフォーマンスはありそうだ。
さぁ、貯金をがんばろう。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。むかしのインドやネパールのえらいひともカレーを単位にしているとききました、なんてことがあったらおもしろいですね。まぁ、スパイスは交易に重宝されましたが、カレーは単位になっていないでしょうね、たぶん。
下は最近たべたカレーです。立川のカレー屋さんのなかでも過ごしやすく、お気に入りのお店です。
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