◆あいつのいない月曜日

月曜日、とは……土日休みの人間に降りかかる災厄である。さほど会社嫌いでないわたしでも、やはり月曜は腰が重い。それでも月曜に、できることなら朝に、なんらかの楽しみがあればなんとかしのげる。今は、週刊ビッグコミックスピリッツ連載中の『闇金ウシジマくん』がそれにあたる。


6年ほど前に友人から教えてもらい、ダークヒーローの斬新さ、裏社会というアウトローな世界、因果応報のストーリー展開、そして何よりも人と人との信頼を基盤に進んでいく世界観にぐっと惹かれ、今に至る。スピリッツ本誌を購入しはじめたのはここ2,3年で、シリーズ的には「逃亡者くん」編の少し前だ。コミックス発売まで待てない、読者アンケートで感想を届けたいという、いたってシンプルな動機だった。
『闇金ウシジマくん』を本誌で読むようになってから、月曜に楽しみがある重要性を実感した。まず、朝が違う。おきぬけのだるさの中でも「今日はスピリッツの発売日だ。」と気付くと、一目散に洗顔着替え化粧を済ませ電子書籍でスピリッツを購入しウシジマくんを読む。スタートの切り方、いわばスピード感とでもいうのだろうか……が既に違う。例えるならば、マリオカートのスタートダッシュである。また月曜の朝が楽しいと鬱屈とした気持ちがそこそこ払拭され、その姿はスタート時点でスーパーキノコを取ったマリオの如く、だ。何も楽しみがなかった頃に比べ、少しだけアドバンテージがあるのだ。極めつけは「来週はどうなるのだろう。」といった好奇心が「来週までがんばって生きよう。」という活力になる。これはすぐに「死にたい……。」と思ってしまう自分にとって、たいへん画期的だった。おかげで、最近はあまり死にたくならない。ここまでくると、わたしはスターを拾ってゴールまで全力疾走するマリオそのものである。
ここで週刊ビッグコミックスピリッツをお読みになったことのない方は「なんだ、お前にはちゃんと月曜の楽しみがあるではないか。」とお思いだろう。しかし、そうであるならばこのエッセイを書く必要はない。実をいうと『闇金ウシジマくん』は取材等の理由でしょっちゅう休載するので、掲載されない月曜日がどうしてもやって来るのである。取材ありきのクオリティなので仕方ないというか、大いに応援しているのだが、やはりあるのとないのでは違う。休載の月曜のわたしは、いうなればスタートダッシュも失敗し毒キノコを取ってヨレヨレのマリオ状態なのだ。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。今日は休載なので、そういうことです。

コメント

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