◆2020年の下半期について(2/3 しごと編)

 きのうの予告通り、まずはしごとのことから。ちなみに、わたしのしごとは「対人支援職」というもので、ちょっと聞き慣れないものかな、と思う。わたしの場合、精神障害をもった方の「将来的にこうなりたい・こうしたい」という目標に対して、ご本人のことをよく知った上で必要なアプローチ(これが支援にあたる)をしていく。人にしごとのことを説明するのは結構むずかしい。
 きのう挙げたところでいくとこの3点が下半期の目標である。

 ひとつずつみていこう。

休まず通える状態をキープする

 見る人が見れば「当たり前だろ」と思うかもしれないが、実はそうではない。前職では突発的に休むことがけっこうあって、その理由はおおむね①自分で抱え込みすぎて相談できないまま、閾値を超えて疲れが現れる、②休日になってもしごとのことを引きずってしまう、の2点であった。繰り返しになるが、今の職場は非常に発言しやすく、さらに、ずっと忙しかったおかげで(?)「これ以上はまずい」というアラートがなんとなく働くようになっており、「ちょっとこれ以上は無理です」と言えるようになった。また②に関しては、休日にしごとのことを考えても何かが進むわけではないと気づいた。結果、疲れすぎて何もできなくなってしまうのは、働き始めた初期の頃だけだった。
 今後も自分のキャパシティと業務量を見極めながら、必要に応じて相談していくかたちをとりたい。

 次がしごとの目標の中核となる。

支援の技術を上げる

 デザイナーならクオリティアップ、事務職なら正確性と効率化の両立になるのかな。支援で求められるのは、相手の一手先を読むことと、きちんとした戦略を立てることになる。
 支援をしているとどうしても「今」に着目しがちだが、多くの利用者は将来の目標を据えて事業所の扉を叩く。ゴールから逆算して今と見比べ、必要な要素をみつけることが常に求められる。また、それらの中でも「今」必要なものから順に提示していくことが重要である。ゲームでもカードを出す順序が勝敗を分けるときがあって、それとよく似ている。
 ここで必要なのが徹底的な言語化である。今、どんな支援が必要で、それはなぜか、このアプローチはいつ、どのようにすればよいか、現状からして、どのような選択肢がとれそうか、等々。わたしはまだまだ技術が不足しているので、プログラムや面談の前は思考を文章化し、それを基に準備をするようにしている。言語化することで、プログラム中に感じた違和や疑問を炙り出すことができ、そこから上司に相談できる。もともと文字におこすことがすきで、音の記憶がすぐに消えてしまうので、自分には合っているような気がしている。
 もう一つ大事なのが、福祉ないしは周辺領域について学ぶ、すなわち実践前の座学的なところだ。利用できる制度や社会資源についての学びにはじまり、心理や社会、ときには政治ともつながるだろう。最終的には「よく生きる」ことにたどり着き、哲学ともつながっている。個人的には大学で学んだフィールドに戻ってこられるのはうれしい。ただ、これは仕事中できないので、余暇の時間のなかで行うつもりだ。

 さいごに、こちらは+αの目標として設定した。

経営について理解を深める

 弊社は生まれたての零細企業なので、大企業と違って、経営の様子やカネ・モノ・ヒトの流れ、それに伴う申請の煩雑さが身近なところにある。そこへ介入しながら働くのはたしかに疲れるが、自分で何かをやりたいと思ったときに絶対に役立つ気がしたので、ちょっと首をつっこんでみたいと思っている。
 具体的なところからいくと、さいわいにも任されている部門があるため、そこのところについて少しずつ学びを深められたら、と思う。

 一向に、この忙しさには終わりがみえてこない。しかしながら、充実した環境のなかでいろいろと任せてもらえるというのは、責任はあれどおもしろい状況である。先述したキャパシティを鑑みながら、たのしくやっていければなによりである。

 読んでくださり、ありがとうございます。しごとにかんしては思うことがけっこうあるので、書き留めておいたほうがよいのだろうなあと思っています。思ってはいるんだ。

コメント

WP Twitter Auto Publish Powered By : XYZScripts.com