エッセイ

◆都会の人はよく歩く

「都会の人はよく歩くからね。」 友人にそう言われたことがある。田舎の人のほうがたくさん歩きそうなイメージがあったので正直ぴんとこなかったのだが、とりとめもない会話のワンシーンだったのでそれ以上深めることはせず「そうなんですか~。」と適当に流...
エッセイ

◆地続きの旅

旅の動機につづき、旅シリーズ。今回は知り合いの展示とそれに伴うイベントのため、宮城へ。田園風景の続く山の顔と港を抱える海の顔があり、走っていてなんだか気持ちがいいところだ。街灯も少なく夜空がきれいなのもよい。今回は復興途上の町・女川の現状も...
エッセイ

◆新聞紙の夢

きのうまでしていた旅のことを書こうと思って寝たのだが、けさ見た夢があまりにへんだったので記録しておく。わたしはどんなにへんな夢を見ていても夢の中で「夢だ」と気づけないタイプなので、起きるその瞬間までほんとうのことだと思いこんで夢の中の行為に...
エッセイ

◆自転車乗りの悩み

自転車通勤をはじめて1ヶ月が経った。なんだかこの9月は例年より雨が多いような気がするけれど、電車に乗るつらさを思うと雨に濡れた方がよっぽどましだという思いから、今のところずっと自転車で出発している。夏から秋に変わって空がだいぶ高くなり、じめ...
エッセイ

◆さよならのタイミング

「そろそろ行こうか。」 伏せた伝票を持ち、会計に立つ。こちらが「お金を、」と言う間も与えず、出口に着くころには「今日はいいよ。」などと言って、いっしょに店を出ていく。 自然とこれができるひとは、たいへんかっこいい。年も年なので「今日はいいよ...
エッセイ

◆夏の終わる日

私事だが、じつは今日まで夏休みである。前々からこの休みは旅行をしないで、ふだんどおりに過ごすつもりでいた。このあと旅がひかえているし、一度くらいはそういう過ごし方をしてもいい気がしたのだ。 きのうは大学の先輩と久しぶりに会い、近況を話した。...
エッセイ

◆個人経営の店のこと

街のお店をさがして回るのがすきだ。すきな街であればあるほど、個人経営のところに行きたいと思う。わたしは立川がだいすきなのだが、チェーン店にはほとんど行かない。 事業主はなにか思うことがあって個人で店を作ろうとするので、自ずとそこにはその人の...
エッセイ

◆美容院革命-静かな秘密基地の物語-

わたしはツーブロックがすきだ。理由は「かっこいいから」。しかも男女不問である。わたし自身もこの夏からツーブロックにして、だいぶ気に入っている。フォルムのかっこよさはもちろんあるが、何より楽なのだ。 5年ほど通っている美容院で施術していただい...
エッセイ

◆筋トレの話

おととしの頭からスクワットをつづけている。継続は力なりとはよくいったもので、54kgあった体重は時間をかけて48kgまで落ち、すっかり安定している。情けないほど弾力のない腹やだらしなく弛緩する太腿には少しずつ筋肉がつき、腹筋上部などはなかな...
エッセイ

◆なくしもののプロ

自分でも信じられないのだが、わたしは大事なものをやたらと紛失してしまう。最終的には発見されることが多いので、げんみつには紛失ではなく迷子のほうが適当かもしれないが、とにかくどこかへやってしまうのだ。キャッシュカードと振り込む前の現金は常習犯...
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