書いていたら長くなったので分けた。ちなみに後半は嗜好品編である。
スーパーマーケットは、自炊をする者にとって大変ありがたい施設だ。だが同時に、危険な魔窟でもある。巧妙に設計された陳列棚たちが、余計な物を買わせてしまう。幼い頃、レジ前にあるお菓子をねだった記憶はないだろうか?自分で買い出しをするようになって、ついつい買いすぎてしまうことがないだろうか?そのいずれも、自分には経験がある。そして、今ではどちらも起こらずに平穏な買い物と、自炊生活をおくっている。今回は消費のルール化によって、散財を減らす方法について考えてみる。
- はじめてその店を訪れるときは、くまなく店内を見る
敵を知ることは攻略の第一歩である。まず初見の店はしっかりと店内を観察する。特に自分は複数のスーパーを併用するので、この店は調味料が充実しているとか、野菜が無農薬で地産地消だとか、魚の種類がめずらしいとか、特売の日にハーゲンダッツが安いとか、買い物の量が多いときに店員の方がカゴを精算後の台まで運んでくれるとか、そういったポイントを店ごとにおさえていく。これをやるのにおすすめなのは、特に買い物がないときだ。余計なものを買わないという決意を胸に、店の偵察に行くとじゃきじゃき歩ける。
これにより、ポイントごとにスーパーを使い分ける準備ができる。一回で全てを見切るのが難しいときは、半分ずつに分けたりしてもよい。肉屋、八百屋など単品系の店の偵察も、実はしておいたほうがいい。豚はおいしいが鶏はふつう、というところもあったのだ。
忘れやすい人は使いやすいアプリに特徴を入れておくといい。
以下、再訪時の対策である。
- 買うものリストをあらかじめ作る
これは効果的だった。なにせ必要なものを買えばレジに行けるのだ。店の特徴をおさえておけばこの店でこれ、あの店であれ、というふうな絞り込みもしやすい。
わたしはリストをKeepか、Googleカレンダーのリマインダーに入れている。末尾のサやぐは店の頭文字である。keepとリマインダーの使い分けであるが、特売日に買いたいものは日付にあわせてリマインダーを入れておくことが多い。ちなみに今のkeepはこんな感じである。
- すみずみまで回らない
はじめに書いたように、漫然と歩いているとつい買ってしまうような罠がスーパーにはある。だからこそ初訪時の、よくわからない時期にすみずみまで回って構造を頭に入れておく必要がある。
- 今日でなくても問題はなかろう、という意識をもつ
日本人は収入に占める保険金の割合が高いという。未来への不安がそうさせるのだと思う。そしてそれは消費にも現れる。震災時の爆買いなんかはまさにそうだし、日常的な買い物で顕れる人もいる。
「明日やろうは馬鹿やろう」という格言があるが、食品の買い出しに関しては「明日やろう」のほうがかえって堅実かもしれない。たいがいいきすぎた不安というものは、ふれたものを腐らせてしまう。「これ、必要かな?」と悩んだとき、悩んだ時点でいらないと判断しうる理由が頭にあるはずだ。その日である必要がなければ、食品に関しては急がないほうがお互いにとって幸せなことが多い。
以上が実践している食品の購買ルールである。以下は余談になるので、ここで終わっていただいてかまわない。
- ポイントカード問題
たいがいそこまで還元率は高くないし、高倍率の日は曜日が決まっている。曜日を決めてそのスーパーに行くかというとあやしいし(火曜木曜など微妙な曜日に高倍率にするのも、来させる罠である)、自分の場合は雨が降るとたいがい買い出しを中止するので効率的ではないと判断した。また、複数の店を利用しているとポイントが分散してしまうし、財布に毎日使いもしないカードを入れておくのも不格好だし、だからといって使うときだけ入れるというのも、外出後に必要を感じたときの対処が難しい。
それならば、メインのクレジットカードでポイントを貯めたほうが同じところに還元されるし、現金は持ち歩かなくてよくなるし、と合理的だ。
ひとつの店を使い込むならポイントカードはよいと思うが、複数の店を渡り歩くのであればおすすめはしない。
途中から、自炊のこともそのうち書きたいなとおもった。献立づくりもルール化してゲームのようにしてしまえばとっても楽なのだ。
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