エッセイ ◆三大必須栄養素「ヘタクソ」 ピアノ協奏曲第1番”蠍火”のようなタイトルになってしまったが、内容は全然かっこよくない。 半年くらい前から、小説の赤入れをしてもらっている。要するに添削のことで、自分では気づかないいいところも、悪いところも、どんどん出てくる。元来指摘に弱い... 2019.02.11 エッセイ
エッセイ ◆冬の朝のこと 五時半。久しぶりに、この時間に文章を書いている。しかもスマホで。起きられない起きられないとあれだけ書いていたのに、しっかり外に出て、歩いて、電車に乗っているなう。この時間でも人が多くてちょっとうんざりしている。 義務的にやることがあると、起... 2019.02.10 エッセイ
エッセイ ◆平和な町 おととい、集合住宅の駐輪場で財布をばらまいた。口が下をむいておちていったおかげで、小銭があちこちにちらばる。どういうわけか、両替したてのタイミングである。硬いコンクリートにぶつかって、異なる旋律が弾けていった。ちゃりちゃり、ばらばら、きィん... 2019.02.09 エッセイ
エッセイ ◆【ユル募】起爆剤求ム 長らく体のある部分のことで、こまっている。「鼻が低い」とか「色が白い」とかいう、いわゆるコンプレックスではない。 そのパーツは歯である。体のぶぶんでもっとも固く、毛や爪のように生え変わることのない、一生もののパーツ。その、歯磨きのモチベーシ... 2019.02.08 エッセイ
エッセイ ◆半年をむかえて このエッセイをはじめて半年が過ぎた。おおきな事故もなく続けてこられたこと、読んでくださるひとから感想をいただけたこと、どちらも文章を書いてこなかったら味わえなかったことだ。 とくに読んでくださるひとが思いのほかいてくれたことが、おおきな衝撃... 2019.02.07 エッセイ
エッセイ ◆文字の鎖、ことばの地獄 月にいっぺん、同人サークルの当番が回ってくる。わたしは主に小説を連載しており、そろそろ折り返しといったところまできた。 小説はすべて、同じ星のなかで起きている話だ。ときどき昔のを引っ張り出して新作のイメージづくりをしたり、頭のなかにある年表... 2019.02.06 エッセイ
エッセイ ◆にんじんのきもち この二週間、にんじんを探していた。きりぼしだいこんや紅白生酢など、にんじんがあると映えるレシピを作ろうとしていたのだ。しかし、行く先々で陳列されているのはにんじん以外のものばかり。あれだけ売っていたにんじんたちが、いない。思えばにんじんは冬... 2019.02.05 エッセイ
エッセイ ◆革命の刻 わたしの遊ぶゲームはともだちのつくったゲーセン「WILL」の奥にある、古今東西の音楽ゲームを蒐集した「World Game Circus(通称WGC)」に置いてある。Beatmania2DXの旧作があって、最新作では既に削除されてしまった曲... 2019.02.03 エッセイ
エッセイ ◆7年の時をこえて ともだちがクラウドファンディングを募ってつくったビデオゲーム専門のゲームセンター「WILL」が、ついにオープンした。初日になんとしても拝みたかったので、急遽午後に有給をとった。そのことを話すと彼は笑っていた。まったく、笑いごとではないという... 2019.02.02 エッセイ
エッセイ ◆短編の弱点 秋の終わりから、1日1つ短編を読むようにしている。暦の上では春が近づいて、そろそろ90日くらい経つのかしら?ちかごろは「習慣づけたし読もうかな」という義務的なかんじから「読みたい!」というふうに熱が上がって自発的に読むようになった。ほんとう... 2019.02.01 エッセイ