エッセイ

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◆三大必須栄養素「ヘタクソ」

ピアノ協奏曲第1番”蠍火”のようなタイトルになってしまったが、内容は全然かっこよくない。 半年くらい前から、小説の赤入れをしてもらっている。要するに添削のことで、自分では気づかないいいところも、悪いところも、どんどん出てくる。元来指摘に弱い...
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◆冬の朝のこと

五時半。久しぶりに、この時間に文章を書いている。しかもスマホで。起きられない起きられないとあれだけ書いていたのに、しっかり外に出て、歩いて、電車に乗っているなう。この時間でも人が多くてちょっとうんざりしている。 義務的にやることがあると、起...
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◆平和な町

おととい、集合住宅の駐輪場で財布をばらまいた。口が下をむいておちていったおかげで、小銭があちこちにちらばる。どういうわけか、両替したてのタイミングである。硬いコンクリートにぶつかって、異なる旋律が弾けていった。ちゃりちゃり、ばらばら、きィん...
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◆【ユル募】起爆剤求ム

長らく体のある部分のことで、こまっている。「鼻が低い」とか「色が白い」とかいう、いわゆるコンプレックスではない。 そのパーツは歯である。体のぶぶんでもっとも固く、毛や爪のように生え変わることのない、一生もののパーツ。その、歯磨きのモチベーシ...
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◆半年をむかえて

このエッセイをはじめて半年が過ぎた。おおきな事故もなく続けてこられたこと、読んでくださるひとから感想をいただけたこと、どちらも文章を書いてこなかったら味わえなかったことだ。 とくに読んでくださるひとが思いのほかいてくれたことが、おおきな衝撃...
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◆文字の鎖、ことばの地獄

月にいっぺん、同人サークルの当番が回ってくる。わたしは主に小説を連載しており、そろそろ折り返しといったところまできた。 小説はすべて、同じ星のなかで起きている話だ。ときどき昔のを引っ張り出して新作のイメージづくりをしたり、頭のなかにある年表...
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◆にんじんのきもち

この二週間、にんじんを探していた。きりぼしだいこんや紅白生酢など、にんじんがあると映えるレシピを作ろうとしていたのだ。しかし、行く先々で陳列されているのはにんじん以外のものばかり。あれだけ売っていたにんじんたちが、いない。思えばにんじんは冬...
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◆革命の刻

わたしの遊ぶゲームはともだちのつくったゲーセン「WILL」の奥にある、古今東西の音楽ゲームを蒐集した「World Game Circus(通称WGC)」に置いてある。Beatmania2DXの旧作があって、最新作では既に削除されてしまった曲...
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◆7年の時をこえて

ともだちがクラウドファンディングを募ってつくったビデオゲーム専門のゲームセンター「WILL」が、ついにオープンした。初日になんとしても拝みたかったので、急遽午後に有給をとった。そのことを話すと彼は笑っていた。まったく、笑いごとではないという...
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◆短編の弱点

秋の終わりから、1日1つ短編を読むようにしている。暦の上では春が近づいて、そろそろ90日くらい経つのかしら?ちかごろは「習慣づけたし読もうかな」という義務的なかんじから「読みたい!」というふうに熱が上がって自発的に読むようになった。ほんとう...
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