エッセイ ◆如月の物思い 2月がおわってしまう。じぶんの誕生月なこともあって、なんとなく愛着がある。2月のおわりは多くの場合、冬との訣別をあらわす。暦の上では春となり、月末には暦に追いつくようにして少しずつ春めく。今年はとくに早いようで、もう花粉が飛び始めていると皆... 2019.02.28 エッセイ
エッセイ ◆ひとりぐらし幻想 今週も同居人が出張なので、火・水とひとりぐらしだ。ときにべつべつの出張が重なって、月の半分が不在ということもある。そうなると「ひとりぐらしプラクティス」ではなく、ほとんどひとりぐらしになって、生活スタイルもちょっとだけ変わる。洗濯の頻度や自... 2019.02.27 エッセイ
エッセイ ◆3台目の浮気 むかしから、おつきあいは「3」のつくときが要だといわれる。なぜそうなのか、誰が言いはじめたのかは知らないが、たしかにわたしはいま、倦んでいる。そう、Xperiaに。2014年の発売当時から「名器」と称賛されたXperia Z3compact... 2019.02.26 エッセイ
エッセイ ◆出先の読書幻想 たまたま、時間をもてあましてしまった。ゲームは土曜に思う存分やったのでいまいち乗り気になれない(し、土日の両方でゲームをしつくすのには体力的条件が整っていないときびしい)。本音を言うならば、きのう借りた本を少しでも読みたい。しかし、外での読... 2019.02.25 エッセイ
エッセイ ◆石川に恋をする 物産展がすきだ。京都や北海道のような集客性が高くごみごみとしたものより、東北とか北陸とか四国とか、このように言うのはたいへんしのびないのだけれど、人の入りが多すぎず、ゆっくりと回れるものがよい。だいいち、物産展でわかるのはその土地の代名詞く... 2019.02.24 エッセイ
エッセイ ◆おかえりツーブロック 例の美容院が全焼してから三ヶ月、再開の見通しはまだまだ先らしい。無慈悲なことに、三ヶ月という期間はツーブロックを破壊するのにじゅうぶんすぎる。剃り込んだラインはすっかり失せ、眉上に切った前髪は目に入りはじめる。髪が乾くのにもえげつない時間が... 2019.02.23 エッセイ
エッセイ ◆新宿のもここらーめん② きのうのつづき。明言しなかったが、夢日記である。「もここらーめん」は、10分ほど歩いたところにあった。歴史ある店なのか看板は色褪せて、外壁もところどころ剥がれている。外には数人の待ちがあり、そこそこ繁盛しているようだ。引き戸がおおげさな音を... 2019.02.22 エッセイ
エッセイ ◆「新宿のもここらーめん」① Twitterをみていたら、大学時代のともだちが新宿にいるという。たまたま新宿にいたわたしは昼食をぜひ、と彼女にリプライを送った。ぐうぜん近くにいたようで、すぐ合流できた。改札内にいたので、前々から行きたかった目黒あたりのお店に行かないかと... 2019.02.21 エッセイ
エッセイ ◆ひとりぐらしプラクティス ときどき、同居人がいないときがある。家出ではなく、出張や帰省だ。このときわたしは数日から一週間、ひとりぐらし状態になる。長らくひとりぐらしへのあこがれがあって、今までの人生のなかで実家を出たことは何度かあれど、いずれも居候か同居で、まったく... 2019.02.20 エッセイ
エッセイ ◆手に浮かぶ廃墟 色あせた白のワイシャツを黒に染めようと思い立つ。春の呼び声がするなか、なぜ季節外れの黒にしてしまうのかという疑問はさておき、わたしは説明書を読まないおんなである。今回も例にもれず、ざっと見て作業をしていた。染料を湯で混ぜていて気づく。指の傷... 2019.02.19 エッセイ