エッセイ

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◆さよならのタイミング

「そろそろ行こうか。」 伏せた伝票を持ち、会計に立つ。こちらが「お金を、」と言う間も与えず、出口に着くころには「今日はいいよ。」などと言って、いっしょに店を出ていく。 自然とこれができるひとは、たいへんかっこいい。年も年なので「今日はいいよ...
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◆夏の終わる日

私事だが、じつは今日まで夏休みである。前々からこの休みは旅行をしないで、ふだんどおりに過ごすつもりでいた。このあと旅がひかえているし、一度くらいはそういう過ごし方をしてもいい気がしたのだ。 きのうは大学の先輩と久しぶりに会い、近況を話した。...
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◆個人経営の店のこと

街のお店をさがして回るのがすきだ。すきな街であればあるほど、個人経営のところに行きたいと思う。わたしは立川がだいすきなのだが、チェーン店にはほとんど行かない。 事業主はなにか思うことがあって個人で店を作ろうとするので、自ずとそこにはその人の...
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◆美容院革命-静かな秘密基地の物語-

わたしはツーブロックがすきだ。理由は「かっこいいから」。しかも男女不問である。わたし自身もこの夏からツーブロックにして、だいぶ気に入っている。フォルムのかっこよさはもちろんあるが、何より楽なのだ。 5年ほど通っている美容院で施術していただい...
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◆筋トレの話

おととしの頭からスクワットをつづけている。継続は力なりとはよくいったもので、54kgあった体重は時間をかけて48kgまで落ち、すっかり安定している。情けないほど弾力のない腹やだらしなく弛緩する太腿には少しずつ筋肉がつき、腹筋上部などはなかな...
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◆なくしもののプロ

自分でも信じられないのだが、わたしは大事なものをやたらと紛失してしまう。最終的には発見されることが多いので、げんみつには紛失ではなく迷子のほうが適当かもしれないが、とにかくどこかへやってしまうのだ。キャッシュカードと振り込む前の現金は常習犯...
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◆小田原・沼津18きっぷの旅

意外と思われるかもしれないが、旅行がすきだ。旅行先がすてきな場所だということはもちろん、東京という、人の密集した場所を一時的でも離れられることも魅力的だ。一人のときは交通機関の制約があるものの、複数人ならば電車の恐怖も軽減される。そのくせ一...
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◆ふくやのめんたいこのこと

今日こそふくやのめんたいこの話。 「ふくや」は、日本ではじめて辛子明太子をつくった老舗の会社である。 《公式》お歳暮に本場博多の創業メーカー【味の明太子ふくや】 よいお味なのはもちろん、わたしがふくやに好感をもっているのは、当時その製法を自...
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◆6時間の壁

今日はふくやの(ふくやの、というのがポイントである)めんたいこの話を書こうと思ったのだが、それよりびっくりすることが起きたので今度にすることにした。 なんと昨晩、7時間もつづけてねむったのである。 「7時間くらいでおおげさだなぁ。」と思われ...
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◆手本を絞る

仕事柄、人にものごとのやりかたを伝えたり、行動に対するフィードバックを返す機会が多い。それも、幅広い年代のひとが相手だ。アラサーの若造にあれこれと言われるシチュエーションというのも相手にとってストレスフルだろうなぁと思いつつ「今のはこういう...
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