◆彼女は“何”を為し得たのか?

きのうは「御影さんに余白を感じない」と言われたことを書いたが、余白のかわりに為し得たことは一体何なのだろう?大晦日といううってつけのタイミングなので、かんがえてみる。

全体をとおして「削ること」はうまくいった気がする。今までなんとなく取り組んでいたモノゴトを必要不必要、可能不可能、好き嫌いに分け、できる限り整理していく。そこで残ったモノゴトが今年の相棒であり趣味であり、お世話になったひとびとでもある。

細かくみていくと、浮かぶのは肉体と時間だ。減量目的ではじめた筋トレも2年目を終えようとしている。腹筋がやや割れ、足もひきしまりはじめて順調だ。理想のかたちをめざし、引き続き取り組みたい。後者はひとこと「時間」といっても自分の早起きを活かして朝に書く時間を確保できたこと、夜の読書時間の確保と習慣化、家事の時間短縮、生活リズムの安定化等々、盛りだくさんである。なかでも据置ゲームを泣く泣く手放すことで取り戻したことばとの遊戯・対話の時間は読書の幅や語彙のほか、人間関係をも豊かにしてくれた。本を読むともだちが新しくできたこともあるし、文章に関する感想や様々の助言を賜った弊サークル「かもめソング」の各メンバーには頭が上がらない。

もちろん、当ブログを読んでくださっているみなさまの感想もたいへん励みになった。なかでも「ふだん文章って読まないんだよね」と話しているともだちが「毎日読んでるよ」と言ってくれたときには驚きとよろこびが一気にふきだし、やわらかい色の風船で頭がいっぱいになってしまった。当初も今もここが自分の文章を鍛錬させる「修業の場」であることに変わりはないが、読者の存在がこうもあたたかく、よろこびを与えてくださるということを知ることができてしあわせだった。

こうしてみると、じぶんの為し得たことは決して多くない。むしろ課題が山積みである。来年とはいわず長い時間をかけて、しっかり向き合えるといい気がしている。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。夜にアトリエの最終日のことを上げて、今年はおしまいになります。「おきてねむる」を読んでくださったみなさま、誠にありがとうございました。

今後もどうぞ、よろしくおねがいします。よいお年をお迎えください。

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