◆アソビバの存在

きのうはなんの予定もない日だった。だらだらと起きて家事をすませたらたまっている本でも読もうか……そう思っていた矢先に、ともだちから連絡がきた。

「今日うちでスマブラとかボドゲするけどこれたりする?」

悩む間もなく行くことにきめた。こういったお誘いのあるとき、1ヶ月まえに声をかけてもらっていてもなぜかその日「だけ」予定が入っていて、参加できないのがつづいていた。あとの休日は真っ白にもかかわらず、である。「あの約束を一週間ずらしておけば……」と悔やむこともままあった。

生活習慣の崩壊を防ぐべく据え置きゲームをすべて手放したわたしは(注:ゲームを無限にやってしまって、読書も文章も書けなくなるし、なによりねむらなくなってしまう。もうこればっかりはどうしようもない「さが」だ。)、新作のスマブラをやりたくてしかたがなかった。買わないと決めているくせに、発売前のプロモーション動画を見たりなどしていた。

20代も後半にして「家の都合でゲームを買ってもらえない小学生が、最新ゲーム機を持っているともだちの家に行くとき」の気分を味わっていた。唯一小学生のころと違うのは、こうして気軽に集まって遊べる場が貴重なことだ。距離的な問題やそれぞれのスケジュール、そもそも成人を何人も収容できる場の有無など、おとなになるとただゲームをするだけなのに壁がたくさん立ちはだかる。彼女たちはときおり自宅を開放してはこういった機会をつくってくれるので、ありがたいことこの上ない。

とうぜん、ずっとやりたいものだったのでとても楽しい。スマブラもボードゲームもみんなでやることに醍醐味があるので、改めて集まれる場と人に感謝のきもちがつのる。読書物書き音楽ゲームと一人でやる趣味ばかりでいると、こういう遊びは新鮮で刺激的である。そのせいか小学生のような言動もちらほら出てきてしまい、はしたないことこの上ないのだけれど、心の中に棲まう小学生が屈託なく楽しんでいるので、たまにはそういう時間があってもいいのかなと片隅で思う。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。「しね!」って言いながら攻撃しなくなったのは成長だとおもってもよいのでしょうか。

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