◆オンラインの恩恵

去年の夏から、インターネットで食や体調やゲームのことを取り上げてきた。独創性もなければ教養的でもない一市民の雑記の寄せ集めがこの「ヒプノシア」(まったく認知されていないサイト名)である。一定のジャンルに特化したサイトのほうが収益はよいのだが、そもそも金のためにはじめるわけではないし、サイトを何個もつくるのは管理がたいへんだし、ごたまぜのカオスのほうがおもしろいような気がしたので、雑記をえらんだ。

もともと自分の文章への不全感があり、45分前後で800-1000字の文章をまいにち書くことにした。まいにち続ければ洗練されていくのではないかという希望的観測もあった。じっさい文章が上達しているかどうかはきわめてあやしいが、まいにち続けるという目標は風邪でボロボロになった日以外はきちんとこなせている。小さいようで大きな収穫だ。音ゲーと筋トレ(最近は料理もふくまれる)以外のことが長続きしなかったわたしが、もうひとつ長続きするものを見つけられたのだ。

また、インターネットに公開した恩恵もたくさんある。初期のころは誤字脱字を指摘してもらい、感謝するとともに自分の校正の甘さを恥じた。ほかにもTwitterで感想をくださったり、応援してくださったり、直接お会いしたときにわたしの記事を起点に話題が広がることもあったりと、ありがたいかぎりだ。

ぎゃくに悪いことがぜんぜんないので──しいていうならば、拙いわたしのことばたちが2進数の世界に放り出されることだろう──、夜の習慣になりつつある読書と並行しながらアウトプットを続けていきたい。

以下は余談だが、難航している創作の文章に関してもしっかりと根を張り、続ける習慣をつけたいと思っている。げんに原稿がたいへんに遅れ、職場で依頼されている原稿もなあなあになっており、ちょっとよろしくない状況である。おそらくわたしの性格上、創作の文章も書く時間を決めてルール付けしたほうがスムーズなのだが、生活のどこに入れ込むかが悩ましい今日このごろである。

今日も読んでくださり、ありがとうございます。「べつに読んでくださる方がいなくてもいいわ」とおもって始めたこのブログですが、読んでくださる方がいて、相互にことばが交わることで、とても豊かな化学反応が起こっている気がします。ほんとうにありがとうございます。これからもよろしくおねがいします。

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