■背骨の根っこ

何年前だろう、もう4,5年になるだろうか、鍼治療に通っている。しごとのつらさや疲れはからだにでてくるといい、そこでの会話もほどほどに癒しとなり、からだが楽になるときもちの余裕もでてきて、だいぶ最初と比べるといい感じになってきた。思い返せばたしかに、ネガティブな考え方になりづらくなったように思う。鍼だけでそうなったわけでは決してないと思うが、確実にからだが楽になったことは寄与しており、感謝している。

9月の上旬だろうか、首・肩の痛みがだいぶおちついて、腰の痛みにとりかかっていたのだが、姿勢を直してもらったときにこれまでとは異なる、確固たる感覚があった。具体的には背骨の根っこの方にある骨で、この骨がしっかり立っていると、まっすぐきれいな立ち方ができる。猫背のときは、少し骨が湾曲するというか、カーブ状になっている気がする。実際、何番目の骨なのかなどは感覚的なのでよくわからないのだが、以来、この背骨の根っこがだいぶ存在感を増してきている。「あっまずい寝てるな」と。

この骨をしっかり立てることを意識したとき、一番それを邪魔するのがスマホの操作である。首が前に曲がることもあるのか、画面に集中してしまうからなのか、なんだか気づくと根っこまで背骨がカーブしている。脳を覚醒させるから夜はだめだとか、集中を削いでしまうので勉強中はしまうようにとか、色々言われているが、からだへの影響を考えたときはこれがだいぶ大きいのではないか!?

背骨の根っこを気遣う時間が一日の中で少しだけ増え、ちょっと目線が高くなったことに気づく。だからといって何が変わるわけでもないが、骨どうしがつかっかっている感覚もないので、少し息を吸うのがらくになった気がする。息が吸いづらいと気持ちの余裕ももちづらいそうで、たしかに腰の曲がった方は、めいっぱいの深呼吸はむずかしそうだ。

読んでくださり、ありがとうございます。首にも同じく骨の根っこがあるような気がしている日々。

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