いぎょ

余暇

◆家事は鍛錬なり

家を出るまで、家事をやったことがなかった。せいぜい実家にいた頃の家事といえば、母の不在時に雨が降って、外に干していた洗濯物を取り込んでおくくらいのものだった(しかもとりこむだけで、たたまない)。あまりに家事をしないものだから、自宅の洗濯機の...
エッセイ

◆順序の乱れたあと

きのうの続き。友人の家は相変わらず、エアコンがきいたデパートのようだった。暑い日はいつもそうだ。平日の昼下がりは多くのひとが勤めているはずの時間なので、車も人も通らない。前に来たときより蔵書がぐんと増えており、ベッドは神保町の古本市のように...
エッセイ

◆順序の乱れる日

ものごとの順序は大事である。あらかじめ決めた順序にしたがって行動することは、設計図どおりにロボットを組み立てることに似ている。そのことが達成感になるし、安心にもなる。それは日々のルーチンワークに限らず、休みの日の過ごし方でも同じだ。「なにか...
エッセイ

◆留守のあとで

先週の記事どおり、今週はスマホを家に置いて出勤してみた。結論からいうと、特に困らなかった。そのとき見なければいけないような内容は来なかったし、すきますきまでメール等を見る時間がなくてもストレスにならない。それどころか、通信から自由でいられる...
エッセイ

◆通勤路のこと

自転車通勤をはじめて、もうすぐ1ヶ月になる。豊かな自然にめぐまれた通勤路は、電線の上に鳩がとまっているときはちょっと怖いけれど、そうでない日は何度通ってもすがすがしい。10年選手になる自転車は浅い段差を上り下りするたびにタイヤがポンポンいう...
エッセイ

◆無知は罪

台風一過の朝、まるで「台風なんてきていませんよ。」と言わんばかりに鳥や虫たちはさえずっている。昼間には30℃を超えるという。再び、残暑がやってくる。しかし台風といってもあまりぴんとこないのが正直なところだ。というのも東京は異様に台風が逸れる...
エッセイ

◆ふりかえりの日

この「おきてねむる」カテゴリ、わかりやすくいうと、朝のミニエッセイをはじめて1ヶ月が経った。しょうじき、あっという間だった。読み返してみると「よく書けているな」というものは皆無だった。あっという間だったのに駄文しか生まれていないなんて、これ...
エッセイ

◆あいつのいない月曜日

月曜日、とは……土日休みの人間に降りかかる災厄である。さほど会社嫌いでないわたしでも、やはり月曜は腰が重い。それでも月曜に、できることなら朝に、なんらかの楽しみがあればなんとかしのげる。今は、週刊ビッグコミックスピリッツ連載中の『闇金ウシジ...
余暇

◆だいすきな靴の話 「COAL HAANは、いいぞ。」

「ファッションがすきだ。それも、少数精鋭でいきたい。たくさんあると、管理ができなくなってしまうのだ……。」自分のキャパシティを知るのはとても大事なことなのだとわかり、デルフォイの「汝自身を知れ」という神託はほんとうなのだなとひしひし感じてい...
エッセイ

◆すきな顔・きらいな顔

ひとは、置かれた環境に応じて適切な(と思われる)キャラクターを形成する。どうやら家・職場・アトリエ等々、対面する相手ごとに表出する顔が違うようだ。中でもすきな顔ときらいな顔があるようで、その傾向性もなんとなくわかってきた。快い環境にいると、...
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