◆闇金ウシジマくん476(ウシジマくん62)

前回分はこちら。二週間空くと待ちわびるぞ真鍋ァ!!!ウシジマくん由来ではないにしろ体調も悪く、つらい二週間であった。

さて、今回もトントン話が進む。あまりにトントン進むので、描くのを飽きてしまったのではないかと要らぬ心配をしてしまうありさまだ。最初は梶尾の思い出のラーメン屋にて、滑皮がワンタン麺を無人の店内ですするシーン。死んだ梶尾に思いを馳せているのだろうか。食事中にもかまわず、電話が鳴る。電話の相手は信頼のおける愛弟・鳶田である。本部部屋に住む輩から、鳩山が滑皮を呼び出しているという報せだ。部屋住みについて調べると、やくざにとっては若手組員の登竜門で、部屋住みを終えた者は厳しい修行を耐えきったとみなされ、エリートコースを歩めると言われていた時代もあったようだ。本部に近い部屋であればあるほどヒエラルキーが高く、その見込も高くなる、と考えられる。詳しくはこちらを参照されたい。なんにせよ、本部住みの組員の権威はそこそこのものだと解釈できよう。
場面は鳩山の部屋に移る。掲げられている掛け軸には「喜怒哀楽」とある(どういうことなのか?)。大ぶりの壺などが並ぶ部屋の真ん中にある、不定形の机上にスマホが置かれている。豹堂陣営が匿名で送った、梶尾の自白音声が流れている。滑皮は正座、鳩山は仁王立ちである。この見開きもいいなあ。鹿島殺しは没落しつつあった熊倉の指示で滑皮が実行した、という内容だ。梶尾が語る鹿島殺しの真相を聞き、鳩山は目を見開いて滑皮に問う。滑皮は正座したまま、冷静な眼差しで鳩山に音声の出処を尋ねる。鳩山は滑皮の問いを無視し、鹿島殺しの実行犯かともう一度問う。今度は滑皮に目線を合わせているので、屈んで凄んでいるような感じだ。いわゆるヤンキー座りと言われる姿勢であろう。滑皮は「違います」と一言。鳩山は、自分が退いたあとは滑皮にポジションを譲るつもりだったと語りだす。しかし、もし鹿島殺しが音声の通り滑皮の主犯であれば当然その話はなくなり、それどころか身内殺しは生かしておけないと釘をさされる。
鳩山から解放された滑皮は、梶尾の自白が想定外だったとこぼす。その場に同席していなかった鳶田は、音声の主が本当に梶尾だったのかを聞く。滑皮は肯定しつつも、引っかかりを感じているようすだ。自分の片腕がこうも簡単に身内殺しを吐くわけがない、それほどに信頼している舎弟が梶尾だったのだから。
その後ホテルに戻った(と思われる)滑皮に、一本の電話が入る。戌亥から竹腹の調査結果の報告があるようだ。このタイミングのよさはいかにも漫画的であるが、そうでなくても梶尾殺害から日は経っていないであろう状況で連絡があるというのは、戌亥が相当調査に長けた男であることがうかがえる。滑皮の依頼ゆえに命の危険もあり、急いた可能性もなきにしもあらず、である。竹腹は自殺し、竹腹の両親から聞いたところによると不法侵入したビルから飛び降り自殺をしたということだった。滑皮は話を聞きながら、飛び降りたビルの詳細を尋ねる。既に調べてあるという戌亥。よくよく背景も見てみれば、人通りのない裏路地、だろうか。なんと周到な男だろう!こんな男が片腕だったら相当に心強いが、戌亥もいまのところ立ち位置が不透明な部分があり、なんともいいがたい。ビルは豹堂の舎弟・巳池の関係者のネイルサロンがテナントに入ったビルだ、と戌亥は言う。おそらく滑皮はここで、豹堂が裏で糸を引いていたことを確信する。それにしても戌亥はネイルサロン、豹堂はネールサロン。この呼び方の差異は、ネイル文化への馴染みの差を表すのだろうか。
鳶田を再び呼び出し(たのだろうか?ホテルに戻ったというのも、小さな背景からの類推なので、もしかするとずっと共にしていたかもしれないが……)例の麻雀卓の部屋で道具(拳銃と弾)の調達を命じる。鳶田は滑皮の武器庫へ赴くが、既に盗まれていることを報告する。滑皮は自分の道具を使って梶尾を殺されたことに怒りを覚える。表情に出ていないものの、自分の道具で愛弟を殺害されたとなれば、それほど屈辱的なこともないだろう。この様子だと、丑嶋のように武器庫に細工をしていなかったとみられる。とはいえ丑嶋と違い、入れているものがものなので、顔認証や指紋認証システムつきの貸倉庫を利用できなかった可能性もあるが……。
それと同時刻だろうか、怒る滑皮と対照的に、静かに電動ひげそりを右手に持つコマが描かれる。状況や感情の動と静の対比がなかなか乙だなぁ。頁を進めればそこには丑嶋の姿。切られた第四・五指もさしつかえなさそうだ。洗面所の生活感のなさやタオル・コップの数を見るに、どうやらホテルの一室らしい。入念に髪(もみあげ?)を剃っている。潔癖の丑嶋らしく、壁面の大きな鏡のみならず、メイクなどで使う円形の鏡でしっかり細部までチェックしている。さすがだ。こういった細かいところにも気がきく神経というのが、今までのエピソードにおける人間観察の細かさや整然とした部屋のシーンとつながるのだろう。
どこかのホテルのホールで、滑皮が丑嶋に呼びかけるところで今回は終わる。
丑嶋には豹堂の舎弟・巳池を殺す命令をするのか。もしくは別の何かを指示するのか。過去話のウシジマくん41,42における組への誘い、貸ロッカー前の「お座り」等で二人の上下関係はより明確化されたものの、それは当時の丑嶋が柄崎を人質に取られていたり、獅子谷に命を狙われたりと、追いやられていたことにも由来する。今や獅子谷は舞台から去り、柄崎も無事だと思われるので、この関係が持続しているかというと微妙なところだ。
なんにせよ、来週もあるようなので今週一週間はいきいきと過ごせそうだ。いつもありがとうございます。

ちなみに、ウシジマくん編41,42は43巻の冒頭にあります。

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話もけっこう進んできましたので、44巻が待ち遠しいです。

コメント

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