■健やかそれは宝物

11月の後半から12月にかけて、3週間くらいつづけて風邪をひいていた。こんなことが今までなかったのでびっくりした。感染拡大のリスクもある職場なので感染症検査をするが陰性。のどの異和、ときどき堰を切ったように出てくる鼻水の噴出に加え、微熱がずっと続いていた。不定愁訴のような体調不良であった。職場もこれまでになく気を遣ってくれ、指示通り休むことになったのだが、残された人々への負担が気になり、家からコソコソ仕事できるところは進めてしまったりもした。

大友克洋のOVAのリマスター上映の観覧や、アラビア書道のレッスンなど、予定していた事柄をいくつか諦めないとならないこともあったが、一番行きたかったチーズビュッフェは行くことができた。そこでも友人と「健康は大事」という話になった。

気がつけば30代も歩みを進め、それなりのところにきている(と思っている)ので、身体的な健やかさは確実に幼い頃よりも損なわれやすくなっている。その割に、この人生ではじめての加齢なので、ステータスの損なわれ方がうまくイメージできない。存外にこたえる。精神面の成長が見られない分、身体の衰えとのギャップを大きく感じる。MOTHER3のポーキーとまではいかないが、ちょっと思い出す。たしかに10歳くらいのまま老人になってああなるのは、さながら怪物、こわいな。

世の富豪たちは老いに抗う技術を享受する時代になったが、凡人たる自分はゆっくり老いていくことがほとんど約束されており、抗うための体づくりと生活づくりと、寿命というリミットもあるし……となると、やっぱりしごとのウェイトを下げたいな、とこの年末、改めて思うのだった。

読んでくださり、ありがとうございます。そういう意味ではここで文章を書く心身の余裕も基準になるかもしれませんね。今月は本当にストックしている数がごごごと減っており、まぁ、ノルマではないので、いいんですけどね。

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