疲れているとしぜんと間食をしてしまって、内訳はだいたいパンだ。どこにでも売っていて安い。
ふだんわたしはパンを食べない。理由は単純で、あんまりすきではないのだ。それでもパンを手にとって一瞬でむさぼってしまうのには、小麦をふんだんに使った食べ物だから、だと思っている。
小麦は米に比べると腹持ちもよくない(気がする。わたしは。)が、血糖値をすぐに上げてくれる。ぐっと血糖値があがる、その気持ちよさがくせになっているのだ(と思う)。 こどもが甘いものの味を知って欲しがるようになるのと似ているのかもしれない。いずれにしても、ただその一瞬のために、すきでもないものをむさぼってしまう自分が情けなくてならない。
ここ数年は「グルテンフリー」ということばが社会にすっかりなじんできた。もともと小麦アレルギーの方への安全表記としてこのことばがあったのかしら?ちょっとわからないけれど、今では非アレルギー群の中にも「グルテンフリー」を崇拝するひとがいる。ダイエットや気力を出すためなど目的はさまざまだが、どうやらグルテンを抜くことによるメリットはあるようだ。
なんだか悪者扱いされてしまっていることもあるグルテン。この勢いが加速して違法になった未来がぽんと頭に浮かんだ。「血糖値が急上昇し、その快感を得る食物の禁止」などと言われたら、嗜好品の禁止と似てくる。 ここでは食べ物ごとに摂取後血糖値上昇速度を計測しており、中でも小麦は禁忌中の禁忌だ。
世界的に食糧難が危惧されるなかで第一の主食である小麦が違法になることはないと思うけれど、そういう世界を想像してみるのもおもしろい。とりわけ書籍は『図書館戦争』や『華氏451度』などできびしく禁じられていたり法規制されたりと、その危機をむかえている。「自国の代表的農産物である米を守るため、政府は極端な政策に乗り出す……」そういう未来も、もしかすると存在するかもしれない。代わりに虫やその他あれこれを咀嚼しながら、あのころはよかったと嘆く祖父。何の疑問も持たずに虫やその他あれこれを食べている孫。彼が主人公だ。
今日も読んでくださり、ありがとうございます。たぶんちょっと疲れてます。
コメント
[…] いまにはじまったことではないが、間食の多さが気になっている。げんみつなカロリー管理もはじめたことだし、不必要な間食は控えないとならない。 […]