バキ童チャンネルの作家である山田ボールペンのエッセイ2冊。ボールペン企画はクセの強さもありつつしっかり面白いので、珍味のような味わいがある。
ぐんぴぃの生育歴の中で、父親の話がときおり出てくる。そこに呼応するように、ボールペンの父親についても話が出るのだが、負けず劣らず、なかなかユニークな人物であることがうかがいしれた。前者が父親についてのエッセイ、後者が自身のブスたる顔面についてのエッセイである。初回のバキ童オンリーは残念ながら参加できなかったのだが、その頃からこちらの本だけは読みたいなと思っており、今回も売っていてくださって大変うれしかった。
さすが作家といった感じで、今回の頒布物の中で読ませる力は一番持っていたように思う。父親のエピソードについて、そのあとの展開については、いくつか読むとキャラクターがわかってきて、なんとなく予測できるものの、この目でたしかめたいと思って一気に読み切ってしまった。そして、幼少の頃の記憶が色濃く残っており、言葉に起こすことができるのも、それだけインパクトのあるできごとだったのだろうなと感じた。自分の幼少期などモヤがかかったような感じで全然思い出せないや、と思っていたのだが、読み終えて、少し思いかえすと、いくつかハッキリとした記憶も出てきた。だが、こんなに濃厚ではない。と同時に、ブースでやりとりした際のボールペンさんは柔和で、数日前にぎっくり腰をしたとは思えないご様子だった。人は家の環境だけで形成されない。
新刊『ブスの本懐』は、タイトルをみると陰鬱さやネガティブさの展開を予想させるが、いざ読むと存外に明るい。前作を読んでからこちらをスタートしたので、温度差があった。そもそも、自身のブスについても実感が遅かったということから、もともと快活な性格のお方だったのだろうと感じる。少年期にブスを実感してから受け入れるまでのプロセス、お笑いをしていく中で自身のブスをどう扱えばよいのか、そして自身のブスと他のブスとの差異など、ライフステージごとのブスとの向き合い方が書かれる。実際、読み切ると後半は自身の舵のきりかたをどうしていくか、ということをつきつめており、ブスでもブスでなくとも参考になるんじゃないかなーと思った。
読んでくださり、ありがとうございます。アニセククイズはぐんぴぃが卒業しても続けてほしいですね。

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