◆焦土に立つ悦び

ふと、今年の夏はきらくに過ごしているな……と思った。よくよく考えると梅雨があけてから、一度も「あること」をしていなかったのだ。

腋の自己処理である。
エステ脱毛から医療脱毛に切り替え、ようやく気にならない程度になってきたのだった。今日は3年ぶりに、脱毛の話をする。

「3年もかかるなんて、遅くない?」と思われるかもしれないが、脱毛のレーザーが届くのは、そのとき表面に生えている毛のみだ(これを毛周期という→参考サイト)。そしていくらレーザーといえど、1回で毛根を死滅させることはできない。繰り返し打つことで、効果がある。はじめは3ヶ月に1回のペースで通っていたが、ここ2年ほどは半年ごとに照射している。医療脱毛に切り替えてから照射した数は、10回前後だろうか。費用対効果(回数無制限で3000円)を考えれば、じゅうぶんすぎる収穫だ。

もちろん、全く生えてこなくなったわけではない。腕を上げてよくよく見れば、1,2mmほどの毛が顔を出している。しかし施術前にくらべるとめっきりその色は落ち、痩せていた。また自己処理の頻度が下がったことで、腋部分の肌の状態もよくなっていた。
初期は毛の存在がうとましく気が急いていたが、ほとんど忘れたころにいい感じになっており、気分がよい。敵国を焦土に変えたときも、こういった気分に浸るのだろうか……と軽率に想像してみる。架空の話で恐縮だが、FF9において、バハムートがクレイラを焼いたときのブラネのムービーを思い出す。ブラネは「忘れたころに」ということはないけれど、彼女の遺言でも出てくる「(自分の)思うとおりに」事が進んでいるときの快感というのは、おそらく脱毛でも戦でも同じ脳内物質が放出されている気がした。

長らく悩んでいたことがひとつからだから落ちて、異常な暑さ以外は最高の夏だ。焦土に立ち、勝利の旗を立てた。

【補足】
今までの脱毛記録は以下。医療脱毛に切り替えた頃のもので止まってしまっているが、絵まで描いていてすごい。
2015年8月20日の記録
2015年10月15日の記録

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