◆元気になる経験

 きのうのつづき。「いってよかった」の源は元気になった、という経験かもしれないという話をした。ちょっと具合が悪くても、その人(たち)と会うと「なんかいいかんじ」になる。

 「いってよかった」が増えてきたのは、単に人と会う機会が増えたのではなく(むしろ、減っている)、わたしを元気にしてくれる場所が増えてきたからだ。これは以前書いた、本名でいるところの居心地がよくなってきたのも大きい。アトリエ、ピアのコミュニティ、大学の同期と、これまでの人生のなかで類を見ない恵まれっぷりだ。 すべてここ2,3年でできたものだ。置かれた環境を大きく変え、生を豊かなものにしてくれている。この日のためにがんばろうとか、楽しみでわくわくできるようになった。 そもそもいく前から「楽しい」などということが、本名のコミュニティで起こったことはほとんどなかった。ものごころついたあと、行事も旅行も「いきたくなかった」。今でも覚えているのが高校の修学旅行で、行きたくなさすぎて親と担任に直談判した。担任は理解を示したものの、親がつよく「そういうのはけじめでいくもんだ」と言うものだから、折れたのだった。

 今ではハンドルネームでも本名でもたのしい。どこへいっても「いってよかった」になれば、頭から足まで最強装備をつけた勇者そのものである。大切なのは忌まわしい思い出ではなく、これらの居場所をきちんと手入れしつつ、過ごしていくことだろう。そのためにわたしができることはなんなのか、少しずつ考える段階にきている。

 今日も読んでくださり、ありがとうございます。ひとりだとやりたいことをやってればいいのですが、やはり人といることによって起こる化学反応も楽しくって、うまく両輪を回していきたいですね。

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