エッセイ

◆ぜいたくな悩み

友人に教わった「1日ひとつ短編を読んで、かんたんな感想を残しておく」というすてきな習慣が、めでたく2ヶ月を迎えた。最初の1ヶ月は読んだり読まなかったりしていい加減だったのに、いまではすっかり定着して、夜の楽しみになっている。ここ最近は家事の...
エッセイ

◆創作世界と現実

およそ月に1回のペースで、小説を公開している。いまは、失踪した神をさがして砂漠を歩き続ける妖精と、砂漠に住まうひとびとの話を書いている。ここから飛べます(宣伝)。この話もふくめて、わたしのつくる小説は同じ星のなかで起こっている。今まで書いて...
エッセイ

◆折り返しの日

うれしい5連休もあっという間に折り返し地点にきた。休みの時間はどうしてこうも早く過ぎ去ってしまうのだろうか。仕事の5日間とは量・質ともに異なる気がしてならない。たいがい連休は「あれをやろう、これをやろう」と画策しては結局そのうちのひとつかふ...
エッセイ

◆黒糖ピーナツからはじめる、音に関する分析記録

ある日、本を読みながら沖縄みやげでいただいた黒糖ピーナツを食べていたのだが、どうも内容に集中できない。ピーナツを咀嚼するポリポリ音が気になり、文字が目に入ってきたとたん、音と一緒に砕けてしまう。けっきょく食べるのをやめて、もう一度はじめから...
エッセイ

◆すてきな5連休

本来はアトリエに行く木曜日だが、今日は臨時のおやすみらしい。代わりに明日行こうと思い有給をとったところ、今年は天皇誕生日が日曜日で翌日が振替休日になるようなので、はからずして、周りにさきがけて大きめの連休をとることとなった。とくに外出や食事...
エッセイ

◆白い蟲のゆめ

シンク下の引き出しをあけると、透き通った白色の虫がそこかしこに湧いていた。思わずぎょっとしたが、入れておいたはずの食料の備蓄や洗剤のストックが消えていることに気づき、おそらくこれはなにかがあったな、と考え──ここで夢だと気づけないのがわたし...
エッセイ

◆ふるわないことば

久しぶりに文章の話。いつぶりだろうかしらね?日々を過ごすなかで、書きたいトピックはたくさん見つかる。今までは即・書き出して投稿していたのが、今月に入って少し変わってきた。ひとつは朝のエッセイのあとに別の記事も書いていたのだが、それがぱたりと...
エッセイ

◆水さしマスク

じつは、耳鼻科系に疾患をもっている。疾患といっても大それたものではないのだけれど、湿気の低い冬場や花粉症の時期はマスクを推奨されている。春先に「花粉症ですか?つらいですよね。わたしもです。」と言われても、ちがうのだ……と言いたいきもちを抑え...
エッセイ

◆自己実現力

おととい書いた空想地図のことをもう少しだけ、書き足したい。ものごころついたころから空想地図づくりをしている「地理人」今和泉隆行さんのことだ。プロフィールを読むと、空想地図のしごとは年1回ほどだそうだ。「じっさいにない町の地図だし、それもそう...
エッセイ

◆秘密

「いけない」と思うときはもう遅い。くちびるの裏側、左下にあるふくらみを、上のいちばん大きな切歯がうっかり噛んでしまうことがある。食うにも飲むにも必ず通り道になるところにおおきな口内炎ができてしまい、しばらく歯磨きや食事がつらくなる。ほうって...