エッセイ

◆記憶の霧散する日

レム睡眠に必須な遺伝子を発見 -睡眠はどこまで削れるか-レム睡眠をほとんど取らないラットを作ることができた、という。ゆくゆくは睡眠障害の治療や、もっと日中活動をしたい人へのサプリメント開発に役立ちそうだ。きのう睡眠のことを書いたが、今日は少...
エッセイ

◆ショートスリーパーの宿命

長く眠ることのできない体は、物心付く前から備わっていたようだ。「この子は昼寝が必要ない子だね。」疲弊する母親に医者はこう言った。昼も眠らず、夜も二時間おきに目が覚めて泣く。母親は愕然としたという。思い通りにいかない子育ての厳しさというものを...
余暇

◆闇金ウシジマくん(ウシジマくん61)

今回ほどサクサク話が進んだ回も今までなかったのではないか?ウシジマくん編61、総話数は475。500までに終わらせる魂胆だろうか?それともこのあとがもっと書き込まれるのか?さまざまな邪推が交錯する。いずれにせよ、各陣営の事情を詳細に描いてお...
エッセイ

◆腓腹は修練す

ヒールがすきだ。それも、えげつなく尖って高さのあるものだと尚良い。ホルモンバランス上どうしても丸みを帯びがちな女性に暴力的なヒールがくっついている姿は、コントラストが効いていてかっこいい。男性のヒールは日本にいると見かけないものだが、がっち...
余暇

◆感想 ゆらぎ ブリジット・ライリーの絵画

先週、千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館で開催する企画展に行ってきた。なんと今日までで、この記事を上げたころには終わってしまっている。DIC川村記念美術館ブリジット・ライリーは現代の美術家で、幾何学模様のパターンを反復する絵を描く作家だ。大...
エッセイ

◆褐色に恋い焦がれ

夏が苦手だ。東京の夏は湿気を含んで爽やかさがない。その上にだらだらと続く。もしこれが擬人化されたら、まちがいなく陰キャだと思う。それと肩を並べてつらいのが日焼けだ。わたしの肌は黒く焼けない。申し訳程度に赤く染まってかゆくなり、気づいたときに...
エッセイ

◆生産性に引き籠るひと

きのう「いろいろな人がいろいろなことをすることでデータは充実していく」と書いた。AIがデータを活用するために人間があれこれと行動するのは本末転倒だが、結果としてさまざまなデータがあったほうが人間サイドの暮らしも豊かになっていく気がする。そう...
エッセイ

◆人はいずこ

9月3日に、AIを用いた商品が日清食品から発売される。「日清トマトチキンカレーメシ AIが考えた」倒置法の商品タイトルが目を引く。AIが「考えた」というので、日清食品側はAIにある程度の人格性を匂わせているようだ。日清食品の開発部とAIが一...
エッセイ

◆靴下の行方

参加している文芸同人で、竹雀氏がこんなエッセイを書いている。靴下の順番今日はその後半にあるはたと気づく。行動というものは、いや、行動の順番というものは、どうしようもないほどに人そのものなのだと。という一節を受けて作ったアンサーソングのような...
エッセイ

◆焦土に立つ悦び

ふと、今年の夏はきらくに過ごしているな……と思った。よくよく考えると梅雨があけてから、一度も「あること」をしていなかったのだ。腋の自己処理である。エステ脱毛から医療脱毛に切り替え、ようやく気にならない程度になってきたのだった。今日は3年ぶり...