◆アトリエ記 『慾望』

 連休中も開いているというので、お邪魔した。火曜日と、木曜日だ。火曜日は展示の手伝いでひたすらチラシ折りと封入をし続けていたので特記することはない。

 木曜日はのんびりと会話に混じりつつ、じぶんの作品づくりを進めた。コラージュのほうは近頃まったく良い広告が投函されないので滞っており、あらたにマッキー作品をつくることにした。水彩の作品も途中のものがあるのだけれど、実は2週間前から絵筆がケースごとどこかへいってしまい、行方不明なのだ。アトリエのどこかにあるような気がするのだが、混沌極まるアトリエで、なくしもの(しかも小さな!)を見つけるのはおそらく無謀だ。

 広告はあやしければあやしいほど作品のコンセプト的にはうれしいので「この教団に入ったら癌が治りました」という体験談の入った宗教?の小冊子がすごくよかったという話をした。「あやしい広告探しに夢中になって、染まらないでくださいね」としんぱいされた。「自分は大丈夫だ」というひとほど、あぶないらしい。わたしはまさに「大丈夫だ」と思っている輩である。

 合評では金曜に出した絵を何枚か見せた。そのあとで数人声をかけてくれたので、話をする。みな、そこそこ元気にやっておられるようだ。それまでにたまった作品も見せてもらった。今日取り組んだのはこれだ。なぜか経過を何枚も撮りたくなってしまったので、多い。

 油性のマッキーが見当たらず水性を使っていたのだけれど、やはり色もにおいも油性のほうがおちつく。キュッキュという音もあまりせず、さびしいきもちだった。

 遅くに来るひとが料理ずきなので、料理の話もした。ちょうど作ろうとしていたチキンステーキのトマトソースをまさにそのひとが作っていたので写真を見せてもらい、作り方のコツも聞いて、帰った。

 読んでくださり、ありがとうございます。閉鎖病棟での入院生活のことも聞いて、なかなか興味深くもありました。アトリエのひとは、いろいろなことを知っています。

コメント

  1. […] る。物腰やわらかく語られる彼の話を聞くのがすきだ。話を聞きながら、作品をつくった。前回の作品を版画にすることに決め、リハビリがてら消しゴムはんこをつくった。わたしはと […]

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